ヤマト運輸/能登地域拠点として石川珠洲営業所を11月25日から本格営業開始

2025年11月21日/3PL・物流企業

ヤマト運輸は11月21日、石川県能登地域の持続可能な物流インフラ拠点の第一弾として、「石川珠洲営業所」を11月25日から本格営業開始すると発表した。

<新しい石川珠洲営業所>
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<能登地域の物流インフラ拠点>
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BCP強化により宅急便ネットワークの強靭化を図ることで、能登地域の暮らしと産業を支援する。

ヤマト運輸は、2024年1月に発生した能登半島地震で被災し、現在は仮設店舗で営業を行っている「石川珠洲営業所」を移転し、能登地域の持続可能な物流インフラ拠点の第一弾として、2025年11月25日から本格営業を開始するもの。

能登半島地震は、石川県能登地域に甚大な被害をもたらし、同社の4か所の宅急便営業所(石川珠洲営業所、石川輪島営業所、石川穴水営業所、石川七尾営業所)も被災した。被災直後から、仮設店舗や応急措置により営業をいち早く再開し、荷物の集配や支援物資の輸送に尽力してきた。

能登地域は、地震や豪雨など災害が多い地域であり、能登半島地震以降、人口の減少が加速している。一方で、日本初の世界農業遺産「能登の里山里海」に象徴される美しい自然や、新鮮な海の幸や能登牛などの食、「輪島塗」に代表される伝統工芸・文化など、数多くの魅力を持つ地域。

今後も、社会的インフラとしての宅急便ネットワークの強靭化を図り、能登地域の人々の暮らしを支え、地域の活性化に貢献していくとしている。また、地域の事業者や自治体などと連携し、新たな提供価値の創出に向けて取り組むとしている。

<石川珠洲営業所のBCP対策>
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なお、能登半島の最先端に位置する石川珠洲営業所は、他の都市とのアクセスが限られるため、能登半島地震によって道路やライフラインが遮断され、一時的にサービスの提供停止を余儀なくされた。新しい営業所は、被災当時の教訓を踏まえ、BCP対策を講じている。自然災害に強く、EVや太陽光パネルの導入など環境にも配慮したサステナブルな拠点としている。

停電対策では、太陽光パネル・蓄電池やV2H(EVから建物に給電が可能なシステム)を設置。断水対策では受水槽・雨水活用システムを設置(2026年設置予定)。帰宅困難者対策では宿泊ルームとシャワー室を設置、災害備蓄品を保管している。

11月22日11:00~15:00には、地域の住民向けに石川珠洲営業所のオープン記念イベントを開催する。

■石川珠洲営業所の概要
住所:石川県珠洲市宝立町柏原申2-1

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