商船三井とシンガポールのスタートアップ企業Pyxis Maritime（以下Pyxis）は11月1日、シンガポール域内での電気推進船（EV船）事業化に向けたEV船の共同研究・開発・建造・日本でのEV船導入拡大に向けたマーケティングで協業することに合意し、覚書を締結したと発表した。今後、両社の強みを生かし、EV船事業化への取り組みを推進する。
＜署名式の様子 左から、商船三井 塩津伸男 専務、Pyxis Founder, Mr.Tommy Phun＞
Pyxisはシンガポールに本社を構え、電気推進船の所有・販売を目指すスタートアップ企業。EVボートの竣工を2024年始に控えており、電動化の普及・促進を図る事で船舶の脱炭素化に向けた事業を展開していく。
商船三井グループは、環境戦略を経営計画「BLUE ACTION 2035」の重点戦略の一つに位置付け、2050年までにGHGネットゼロを達成する目標を掲げており、Pyxisと協働しクリーンエネルギーの導入に取り組んでいく。
今後、この協力関係を通じて、両社は共に海運業界とそれぞれのステークホルダーを巻き込み、また、両社の知見を織り交ぜ、環境規制の導入動向を注視しながら脱炭素に向けた戦略的な取組を実施する予定だ。
