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ESR/名古屋市港区に4.8万m2のマルチ型物流施設を竣工

2023年11月09日/物流施設

ESRは11月9日、愛知県名古屋市港区に敷地面積2万4795m2(7501坪)、延床面積4万8844m2(1万4775 坪)の4階建てマルチテナント型物流施設「ESR 名古屋南ディストリビューションセンター2」(「名古屋南 DC2」)が10月31日に竣工したと発表した。

<「ESR 名古屋南ディストリビューションセンター2」>
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「名古屋南 DC2」は名古屋市中心部から12km、愛知県名古屋市内を環状で結ぶ名古屋市道名古屋環状線まで至近、名古屋南部の基幹産業道路として利用されている国道23号(名四国道)の「竜宮 IC」まで約1.8km、東海方面と名古屋市中心部を連絡する名古屋高速3号大高線「笠寺 IC」まで約2.8km、名古屋高速4号東海線「船見出入り口」まで約3km に位置している。

また、名古屋高速4号東海線と伊勢湾岸自動車道の結節点「東海 JCT」で東名・新東名高速道路に直結し、全国有数の貿易港である名古屋港飛島ふ頭北コンテナターミナルまで約14km、中部国際空港まで34kmと充実した高速道路網と航空・海上輸送を支えるインフラへ好アクセスな立地。特に食品や飲料など消費財やECの名古屋都市圏配送拠点および自動車産業が基軸の中京工業地帯と名古屋港の中間拠点として強みを持ち、さらに西日本・東日本への
広域配送や輸出入貨物など、幅広い物流ニーズに対応可能な中京圏屈指の希少な物流拠点。

<1階倉庫>
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<ピロティ式車路>
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建物は耐震構造のボックス型で、1階にトラックバースを23台分配置し、トラックバース前の車路は雨天時に影響を受けにくいピロティ形式を採用している。また、敷地内には海上コンテナトレーラーに対応できるエリアも含め、トラック待機場を計19台備えている。さらに大型車両と普通自動車の出入り口を分け、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。

最小賃貸面積は約4430坪、賃貸区画は1階を3区画(A〜C)に分け、2階から 4 階までの3フロアを各々組み合わせた2層使いで、最大3 テナントへ分割が可能。A区画は2パレット並列搬送が可能な垂直搬送機1基と荷物用エレベーター2基、B・C区画はパレット専用垂直搬送機2基と荷物用エレベーター2基を備え、より高い縦搬送能力を実現。重量のある大型荷物にも対応できるよう、1階は 2.0t/m2、2階-4階は 1.5t/m2の床荷重を確保し、全ての階で2.5tのフォークリフトが走行可能。

他、梁下有効高は5.5m、柱ピッチは間口11m×奥行10.5mとするなど、入居企業の幅広いニーズに対応できる物流運営の汎用性と保管効率を重視した設計を行っている。

<休憩ラウンジ>
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<パウダールーム>
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ESRは基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.」に基づき物流施設を開発しており、「名古屋南 DC2」では休憩ラウンジ、パウダールーム、バリアフリー設備など、同社施設で働く「人」にとって快適で安全性の高い職場環境を提供するとしている。

また、名古屋駅につながる名鉄「東名古屋港」駅から徒歩約10分(750m)、急行も停車する「大江」駅までも徒歩約17分(1.7km)の距離にあり、路線バスも利用できるなど、ワーカーにとって通勤利便性が高く、周辺には豊富な労働人口を抱える住宅エリアが広がっており、テナント企業の雇用の観点からも有利な立地だ。

<建物エントランス>
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<エントランスホール>
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「名古屋南 DC2」では全館LED照明、環境配慮型照明システム、外壁に断熱性能の高いサンドイッチパネル、ヒートポンプ式空調、節水型衛生器具等に加え、廃ペットボトル500ml約11万9000本を再利用した環境配慮型アスファルトを採用し、環境や省エネルギーに配慮した持続可能な物流施設としてCASBEE A ランク、BELS 5 スターを取得済。

建物屋上には太陽光パネルを設置予定で、自家消費型太陽光発電設備の規模は最大約1500kWを見込んでいる。加えて、EV トラック・自動車用の高速充電ステーションの設置も計画しており、CO2排出ゼロのクリーンエネルギー自動車の普及をサポートし、CO2削減に貢献していくとしている。

「名古屋南 DC2」でもESRの施設運営・管理のスペシャリストであるプロパティマネジメントチームの下、万全なセキュリティ対策、様々な災害対策を構築し、入居企業とワーカーのみならず、周辺住民にも安心・安全な施設環境を提供することを計画している。

セキュリティ体制についてはクラウドカメラの導入など、さらなるセキュリティ強化も図る。 BCP(事業継続計画性)対策については、非常用自家発電設備を備え、停電時でも管理室、専有部事務所内コンセント(一部)、荷物用エレベーター、トイレ等が24時間使用可能な保安用電源を確保している。

<上空からの周辺写真>
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なお、「名古屋南 DC2」はESRとして全国で33件目、中京圏では6件目、名古屋市内ではこの施設から約2kmの至近距離にある「レッドウッド名古屋南ディストリビューションセンター」(2017年5月竣工)、「ESR名古屋大高ディストリビューションセンター」(2019年9月竣工)に次ぐ3件目の竣工プロジェクト。

ESRのスチュアート・ギブソンCEOは「この施設の完成により、ESRの中京圏ネットワークの中でも特に名古屋都市圏配送拠点、名古屋港と愛知県内陸部との中継点という機能を強化でき、多くの企業のビジネス発展にお役に立てる物流施設であると自負している。当社は働く「人」と「環境」を第一に考えた開発を行うことは当然の責務だと考え、グリーンエネルギー事業にもさらに力を入れているが、「名古屋南DC2」では最大約1500kWの自家消費型太陽光発電システム、EVトラックの普及にも貢献できる高速充電ステーションも設置予定。『名古屋南DC2』を通じ、名古屋市と地域社会に引き続き貢献していくとしている」とコメントしている。

<位置図>
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■概要
名称:ESR 名古屋南ディストリビューションセンター2
所在地:愛知県名古屋市港区大江町 12-12
敷地面積:2万4795m2(7501坪)
延床面積:4万8844m2(1万4775坪)
構造:4階建て/耐震構造
設計:塩浜工業東京本社一級建築士事務所
施⼯:塩浜工業
工期:2022年11月1日〜2023年10月31日
総投資額:110億円
アクセス:【車】 名古屋高速3号大高線「笠寺 IC」約2.8km

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