ラサール不動産投資顧問は1月12日、グループが組成した特定目的会社を通じ、兵庫県尼崎市でマルチテナント型物流施設「(仮称)兵庫尼崎物流センター」の地鎮祭を同日に実施し、着工したと発表した。竣工は2025年7月を予定している。
「(仮称)兵庫尼崎物流センター」の建物規模は地上5階建て延床面積約7万9000m2で、1~4階への着車を可能にするランプウェイを採用。1階に冷蔵対応可能な区画を整備するほか、4・5階は二層使い(メゾネット)とし、在庫拠点ニーズにも対応する。分割賃貸は最大11区画まで可能だ。
BCP(事業継続計画)対策では、津波・高潮を想定した受変電設備の嵩上設置により、洪水・高潮リスクを軽減。さらに72時間対応の非常用発電機を備えるとともに、環境に配慮したLED照明や人感センサー、節水型衛生器具の設置を計画している。
また、SDGsへの取り組みも強化しており、CASBEE-建築(新築)のAランクと、ZEB-Readyの取得を予定している。
計画地は、阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」から1.8km、阪神高速5号湾岸線「尼崎末広IC」から3.0kmと、近畿圏や中国・四国方面に向けた広域配送の拠点として優れた立地。国道43号線からも0.3kmと至近で、一般道を利用した大阪市内や神戸市内へのエリア配送にも活用できる。
鉄道駅は、阪神電気鉄道本線「出屋敷駅」(850m、徒歩12分)と「尼崎駅」(1.3km、徒歩19分)の2駅から徒歩圏で、住宅エリアからの通勤利便性も高く、雇用確保の面でも優位性のある立地となっている。
■「(仮称)兵庫尼崎物流センター」計画概要
建設地:兵庫県尼崎市西向島町1-4、1-5(地番)
敷地面積:3万1480.93m2(約9523坪)
延床面積:7万8938.18m2(約2万3878坪)
構造:鉄骨造(一部鉄筋鉄骨コンクリート造)、地上5階建
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2024年1月
竣工:2025年7月(予定)
設計・監理:コンストラクションマネージメントジャパン
施工:日本国土・旭特定建設工事共同企業体
施主:尼崎2プロパティー特定目的会社
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