セイノーホールディングスは3月28日、西濃運輸など輸送ネットワークを担うグループ会社(セイノーグループ)が、日本郵便グループ(日本郵便、日本郵便輸送、JPロジスティクス)と幹線輸送の共同運行トライアルを実施したと発表した。
トライアルは、東京~大阪間や、東京~名古屋間、関東~東北間などで2~3月にかけて実施。幹線輸送(集荷側の拠点から配達側の拠点への長距離輸送)の輸送効率を高めるため、両グループ間で、隣接する拠点を活用した荷物の積み合わせや、自社内で積載調整を行っていた荷物の融通、積載率の下がる土日の荷物の集約などに取り組んだ。
その結果、既存の輸送日数を変更することなく、トラック台数を削減するなどの効果が期待できることを確認したことから、今後両グループはトライアルから得た学びを生かし、幹線輸送での共同運行の可能性を追求していく。
今回のトライアルは、2024年問題や少子高齢化による一層の人手不足など、物流業界が直面するさまざまな課題の解決に対して、企業の垣根を超えた取り組みが重要であるとの共通認識の下で行われたもの。
■トライアル区間と対象会社
・東京~大阪・滋賀(西濃運輸、JPロジスティクス)
・東京~名古屋(西濃運輸、JPロジスティクス)
・神奈川~栃木(西濃運輸、日本郵便輸送)
・埼玉~福島・宮城(西濃運輸、日本郵便輸送)
・大阪~徳島(四国西濃運輸、日本郵便輸送)