SBS即配サポートは3月28日、メルカリが新たに開始するサービス「エコメルカリ便」において集荷・配送業務を3月28日から開始すると発表した。
<左から三菱商事砂田部長、メルカリ進藤開発担当者、山本日本事業責任者、SBS即配サポートの前田執行役員>
「エコメルカリ便」は、メルカリが運営するフリマアプリ「メルカリ」において、利用者が非対面配送サービス「Smari(スマリ)」を活用することで、荷物の送状に利用者の個人情報を記載しない匿名配送や、置き配による非対面受領、100 サイズまで送料一律 730 円などを可能とした新サービスで、東京都(島しょ部除く)・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県からサービスを開
始する。
同社が35年以上にわたり展開する1都3県即日配送の実績と、SBSグループで全国展開するラストワンマイル配送網などを、メルカリに評価され、新サービスのパートナーとしての協働が実現したもの。
3月28日に開催したメルカリの新サービス「エコメルカリ便」の発表会では「SBS即配サポートの執行役員である前田光治配送事業本部副本部長が「物流業界の課題として、再配達問題、生産性の拡大、業界イメージの向上、高コスト体質、環境負荷を挙げて説明。ラストワンマイルにおいては、今回のエコメルカリ便を協業するにあたり、サステナブルな取組となり、労働環境改善や環境問題の改善にも役立つ。今後エリアの拡大においても対応できる体制を整えている」と述べ高い期待感を表明した。
発表会では山本真人メルカリグループ日本事業責任者が「グループミッションとしてこの事業を通じたメルカリ体験の拡大は配送サービスの拡大によって支えられてきた。サステナブルな配送サービスによる循環型社会の実現に努めたい」と「エコメルカリ便」の誕生の背景を語った。また、進藤智之メルカリ事業開発担当者は「わかりやすくサステナブルなサービスの提供に努めた。商品を非対面で発送・受取はこのコロナ禍を経て約2.5倍に増加した。置き配は商品の受け取りを自分の好きな時間にできることで、7割以上が抵抗がなく受け入れてもらっている。
また、三菱商事の食品流通・物流本部物流開発部の砂田重文部長は「ミルクラン方式のようにローソンの戻りトラックの活用を考えた。積載率を高めるうえでも効果的で、非対面発送サービスSmari(スマリ)サービスを利用すると共に、ニューノーマルでサステナビリティなサービスが提供できる」と話した。
「エコメルカリ便」の非対面の置き配サービスでは、再配達件数の削減に加え、“ひと筆描き”に近い配送ルートを組むことが可能になる。これは配送効率を格段に向上させ、ドライバーの過重労働抑止にも大きな効果が期待できることから、同社では「2024 年問題」の重要課題の一つであるドライバーの働き方改革が大きく前進することを見込んでいる。
SBS即配サポートは、顧客、取引先、そしてドライバー3者にとって、負担のない効率的な配送サービスのプラットフォーム拡充をめざしている。今後は、SBSグループのネットワークを駆使し、置き配など配送効率を高める施策を用意した新たな配送サービスの提案を行い、全国規模で展開していくとしている。