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プロロジス/アーバン7棟目を錦糸町に起工、佐志田倉庫と共同事業

2024年04月23日/物流施設

プロロジスは4月23日、東京都江東区に開発する都市型賃貸型物流施設「プロロジスアーバン」シリーズの7棟目となる「プロロジスアーバン錦糸町1」の起工式を行った。

開発地はJR錦糸町から約600mと至近で、1966年から佐志田倉庫(本社:東京都)が錦糸町営業所として使用していた場所。施設の老朽化に伴いプロロジスとの共同事業として再開発し、物流施設とオフィスなど業務機能を併せ持つビジネス拠点として新築する。両社での共同事業は初の取り組みとなる。

<「プロロジスアーバン錦糸町1」完成イメージ>
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<位置図>
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起工式には、プロロジスの山田御酒会長兼CEOをはじめ、佐志田倉庫の佐志田雄太社長、設計施工を担当する大日本土木、フクダ&パートナーズなど関係各社が参加した。

<プロロジス 山田御酒会長兼CEO>
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プロロジスの山田会長兼CEOは「プロロジスアーバンとして最高、理想的な場所での新たなチャレンジとなる。佐志田倉庫の長年の歴史を背景に、多様なニーズ応えられる施設として将来に向けて活用していきたい」と抱負を語った。

<佐志田倉庫 佐志田社長>
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佐志田倉庫の佐志田雄太社長は「無事、起工式の日を迎え最高の気分だ。錦糸町営業所は我々にとって思い入れのある場所。老朽化に伴う対策が使命となっていたが、都市型の汎用性のある倉庫というプロロジスアーバンのコンセプトと、当社の意向が合致した。新しく生まれ変わるプロジェクトとして将来に向け進んでいきたい」と、期待を語った。

佐志田倉庫は首都圏を中心にアパレル・シューズ物流等を展開しており、プロロジスの物流施設を複数利用するリピートカスタマーでもある。既存倉庫の老朽化という課題にプロロジスがソリューションを提供することで、両社の共同事業が実現。今後、リーシングについても協業していく。

<プロロジスアーバン開発地>
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プロロジスアーバンは、東京・ロンドン・パリ・ニューヨークなど世界の人口集積地においてプロロジスが展開する物流ブランドで、日本では2020年から提供を開始している。

これまで品川区や足立区、墨田区などに6棟を開発しているが、「プロロジスアーバン錦糸町1」は東京駅から約4.6㎞と、アーバンシリーズのなかで東京都心に最も近い立地となる。周囲には商業施設やオフィスビルがあり、JR錦糸町から徒歩約8分、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線「住吉」駅から徒歩約6分と通勤利便性の高さでも希少な立地だ。

また、首都高速7号小松川線「錦糸町」料金所から約400m、自動車で約2分と至近で、都内広域配送のほか病院や商業施設店舗などへのラストワンマイルなど、幅広い利用が期待できる。さらに錦糸町・住吉エリアは2030年半ばに開業を目指す東京メトロ有楽町線(豊洲-住吉)延伸事業によりこれまで以上に商業・業務機能が集積し、にぎわいのある地域となることが期待されている。

「プロロジスアーバン錦糸町1」は地上5階建て、延床面積は約6400m2。1階はラストワンマイル利用を想定した専用区域と、上階入居企業のための大型トラックの着車場、荷捌きスペースに加え、荷物用エレベーターを2基設置する計画。

2~5階は、カスタマイズ可能なオフィスやR&D拠点、ショールーム、映像スタジオ、プロモーション施設など多様なニーズに対応し、フロアごとの賃貸が可能。床荷重1t、大容量の電力も使用可能で全館に空調を実装する予定だ。施設の南側の窓からは隣接する猿江恩寵公園が一望できる。

<プロロジスアーバン錦糸町1からは猿江恩寵公園が見える>

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プロロジスアーバンの開発には、都内で物件に適した土地の入手が要となる。プロロジスでは、従来の開発手法だけでなく既存施設の改修や今回のような共同事業などさまざまなスキームを活用し推進していく考えだ。山田会長兼CEOは「古い物流施設をどうしていくのか、という時期に差し掛かっている。新しく汎用性のある施設として活用していくことは今後、1つのブームになるのではないか」と展望している。

■施設概要
名称:プロロジスアーバン錦糸町1
開発地:東京都江東区毛利2丁目9-20
計画敷地面積:約2250m2(680坪)
計画延床面積:約6470m2(約1957坪)
構造:地上5階/S造
着工:2024年4月
竣工予定:2025年6月

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