鴻池運輸が5月10日に発表した2024年3月期決算によると、売上高3150億2900万円(前年同期比1.0%増)、営業利益166億3400万円(25.6%増)、経常利益170億3400万円(19.3%増)、親会社に帰属する当期利益113億4900万円(36.7%増)となった。
増収については、空港関連での国際旅客便の復便等での取扱量増加、主に得意先の生産回復や猛暑等による増産、大口スポット作業の継続獲得、生産請負作業での単価アップ、エンジニアリング関連での大型案件の受注等の増収要因が、海上・航空貨物の需要減退や運賃市況等のマイナスの影響を上回った。
増益については、燃料価格や電気料金の高止まりはあったものの、空港関連での取扱量増加に伴う黒字転換に加え、2022年4月からスタートした「新中期経営計画2023年3月期~2025年3月期」の基本方針である収益力の向上に継続して取組み、適正単価の収受、業務効率化等を進めたため。
セグメント別では、複合ソリューション事業の売上高が2019億6500万円(6.9%増)、営業利益173億9200万円(33.9%増)だった。
国内物流事業の売上高は539億100万円(2.3%増)、営業利益30億8100万円(1.1%増)となった。
国際物流事業の売上高は591億3600万円(15.8%減)、営業利益は30億1000万円(15.3%減)だった。
次期は、売上高3400億円(7.9%増)、営業利益180億円(8.2%増)、経常利益180億円(5.7%増)、親会社に帰属する当期利益120億円(5.7%増)を見込んでいる。
トナミHD 決算/4~6月の売上高4.5%増、営業利益25.0%増