鴻池運輸とNEXT Logistics Japan(NLJ)は5月21日、鴻池運輸の北関東流通センター営業所と京都城陽配送センター営業所で、25mダブル連結トラック運行出発式を実施した。
鴻池運輸は2021年にNLJに参入。ダブル連結トラックの運行は、NLJが推進する「ドライバー不足によりモノが運べなくなる社会課題の解決」に向けた取り組みの一環で、鴻池運輸では5月27日より運行を開始する。なお、鴻池運輸のダブル連結トラックの運行は、今回が初となる。
京都からオンラインで挨拶した鴻池運輸の倉本博充食品本部副本部長・ロジスティクス戦略委員会委員長は、「物流業は社会インフラそのもの。ダブル連結トラックを確実に運行し、社会に貢献できるスキームをさらに確立していきたい」と今回の取り組みへの期待を語り、「物流業界の新たな一歩に繋がっていくと確信している」と意気込みを見せた。
またNLJの梅村幸生社長CEOは「輸送力不足で物が届かなくなるということは絶対避けたい。日本の物流を支えるこのトラック輸送が成り立たなくなるということを、なんとしても解決していきたいという思いでこの取り組みを進めており、これを乗り越えるためには、やはり物流の生産性を上げることに尽きる」と挨拶。
鴻池運輸はダブル連結トラックを2台導入し、北関東流通センター営業所と京都城陽配送センター営業所を発着拠点とし、中継地点の新東名高速・清水PAでドライバーを交代して運行する計画。1人のドライバーで関東・関西間の全工程を輸送すると1泊2日の工程となるが、中継地点での交代になるとドライバーは日帰り運行ができるようになり、労働環境の改善が見込まれる。またNLJによれば、CO2排出量を年間約32%削減できるという。
なお、鴻池運輸とNLJは、6月にも別の運行計画でダブル連結トラック2台の導入を予定。中間地点である静岡県内に配備し、静岡~東京、静岡~関西のルートでの運行を予定しているという。
■詳細な内容はトラックニュース参照
鴻池運輸・NLJ/高効率な長距離輸送実現に向けダブル連結トラック2台を導入