NIPPON EXPRESSホールディングスが8月9日に発表した2024年12月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高1兆2498億9300万円(前年同期比10.4%増)、営業利益192億2400万円(52.4%減)、税引前利益210億7400万円(49.0%減)、親会社に帰属する当期利益114億3900万円(55.0%減)となった。
国際物流では、中国発の越境eコマース(電子商取引)の拡大など貨物輸送の需要は回復基調にあるものの、紅海の情勢不安に伴うスエズ運河の航行回避による混乱といった貨物輸送に直接影響を与える地政学リスクが顕在化するなど不安定な状況で推移した。
国内物流に関しては、足元の物価高による消費マインドの低下などの影響を受け、総じて力強さに欠ける荷動きで推移した。また、物流業界全体で、労働力の不足や燃料費の高止まりなど物流コスト上昇圧力への対応が必要な状況が続いているとしている。
グループの中間連結会計期間の業績は、前中間連結会計期間に比べcargo-partner社グループを新たに連結の範囲に含めたことやデジタル関連財を中心に部分的な荷動きの回復などを受け、増収となったものの、重量品建設セグメントにおいて、産業機械、風力発電関連の取扱いが減少したほか、各ロジスティクスセグメントにおいても、航空輸送・海上輸送の需給逼迫状況の緩和の影響を受け販売単価が下落したことなどから、減益となった。
通期は、売上高2兆5700億円(14.8%増)、営業利益650億円(8.2%増)、税引前利益620億円(1.3%増)、親会社に帰属する当期利益400億円(8.0%増)を見込んでいる。