国土交通省は、トラック運送業の多重下請構造の是正や、ドライバーの賃上げの原資となる適正な運賃収受に向け、学識者などを交えた検討会を設け議論を始める。
多重下請構造に介在する様々な事業者の実態把握や、トラック運送業における多重下請構造の背景や課題を検証し、必要な対策を検討する。
トラック運送業の多重下請け構造を巡っては、国交省は、新たな標準的運賃における「下請け手数料」の設定、トラックGメンによる荷主・元請トラック事業者への是正指導、改正物流法に基づく契約内容の書面化や実運送体制管理簿による下請構造の可視化などに取り組んでいる。
しかし様々な事業者が介在し、その実態も明らかでないため、事業者へのヒアリングなどを通じ、多重下請け構造の背景や課題を探る。
8月23日に第1回会合を開き、全日本トラック協会から意見を聞くほか、実態把握に向けた調査方法について学識者らと議論する予定。