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三菱商事都市開発/冷凍自動倉庫の開発へ、川崎市に用地取得

2024年08月23日/物流施設

三菱商事都市開発は8月23日、神奈川県川崎市川崎区東扇島に冷凍自動倉庫の開発用地を取得したと発表した。工事着工は2024年11月、竣工は2026年夏の予定。

2013年から三菱商事都市開発はMCUD LOGISTICSシリーズとして物流施設の開発を進めている。冷凍自動倉庫の開発は今回が初めてで、霞ケ関キャピタルとの協業となる。

<冷凍自動倉庫の仕組み>20240823mitsubishi1 - 三菱商事都市開発/冷凍自動倉庫の開発へ、川崎市に用地取得

これまでの物流倉庫の開発ノウハウとネットワークを生かし、自動ラック(パレット)を倉庫内全面に配置した冷凍自動倉庫を開発する。

1~2階は5℃の有人エリアで、トラックから荷物が運ばれると、荷さばきした後、垂直搬送機で3階へ。3階はマイナス25℃の無人エリアとなっており、自動オペレーションでパレット保管される。

<周辺地図>20240823mitsubishi2 - 三菱商事都市開発/冷凍自動倉庫の開発へ、川崎市に用地取得

立地にも特長があり、東京都心と横浜中心部の中間に位置するため、二大消費地を広くカバーできる。

集配性に優れた交通利便性があり、東京港と横浜港の二大港湾に加え、羽田空港へもアクセスしやすく、首都圏の主要な物流インフラを活用できるようにする計画だ。

三菱商事都市開発が冷凍自動倉庫に参入する背景には、「社会課題の解決」への挑戦があるという。

ネットスーパーの普及、共働きや高齢世帯の増加など消費者動向の変化、消費期限延長ニーズ(ESG)、冷凍技術の発達により、外食より中食で冷凍冷蔵食品を利用したいとのニーズは年々拡大している。

しかし新規冷凍冷蔵倉庫は供給が不足し、既存倉庫では老朽化などの問題があるほか、マイナス温度帯での過酷な環境により労働力の確保が難しいなど、コールドチェーンの維持が社会課題となっている。

今後、老朽化による建て替えニーズに応える必要も見込まれ、開発に着手することにした。

■開発概要
所在地:神奈川県川崎市川崎区東扇島
物件種類:冷凍自動倉庫
敷地面積:5000m2
延床面積(予定):2万724m2 ※吹き抜け構造のため仮想床で記載
計画概要(予定):1階 冷蔵倉庫(5℃)・事務室、2階 事務室、3階 冷凍自動倉庫(-25℃)
着工時期:2024年11月予定
竣工時期:2026年夏予定

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