川崎汽船と川崎近海汽船の合弁会社であるケイライン・ウインド・サービス(KWS)と国際的な海洋インフラサービス企業であるActeon Group Operations Limited(Acteon)は、日本における浮体式洋上風力発電事業での実証案件・商業案件における広い協業検討を目的とした覚書を締結した。
<署名式の様子。左より、ケイライン・ウインド・サービス 蔵本 輝紀社長、Acteon Barry Parsonsチーフコマーシャルオフィサー >
両社は、それぞれの技術とサービスを組み合わせて、日本における浮体式洋上風力発電事業の開発を支援していく。
KWSは、2021年から2023年度まで実施されたNEDO GI基金Phase1に参加し、大規模な浮体式風力発電所における船舶を用いた係留施工方法の研究を行い、現在も実証事業や商業化実現に向けた取り組みを進めている。今回のActeonとの協業をもとに、船舶を用いたより安全で効率的な係留施工サービスを提供する体制の構築を目指す。
Acteonはグループ傘下のInterMoorを中心に、設計から施工、撤去まで浮体式設備の係留エンジニアリングを手掛けており、日本での浮体式洋上風力発電の実証事業および商業案件で、KWSとともに包括的な係留エンジニアリングサポートを提供することを目指す。