LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ケイライン・ウインド・サービスとJMU/係留施工方法等で業務委託契約を締結

2024年10月31日/IT・機器

川崎汽船と川崎近海汽船の合弁会社であるケイライン・ウインド・サービスは10月31日、ジャパン マリンユナイテッド(JMU)が「グリーンイノベーション基金事業/洋上風力発電の低コスト化/浮体式洋上風力実証事業(フェーズ2)」において採択された「低コスト化による海外展開を見据えた秋田県南部沖浮体式洋上風力実証事業」の中の「効率的な係留施工方法の検討」についての業務委託契約を締結したと発表した。

<係留施工領域での活躍が期待される浮体式洋上風車向け専用船イメージ図>
20241031kline - ケイライン・ウインド・サービスとJMU/係留施工方法等で業務委託契約を締結

大型の風車浮体を大量かつ効率的に設置するためには、日本の海気象条件に適した作業船による風車浮体の係留施工が求められる。ケイライン・ウインド・サービスはJMUと連携しながら、効率的な係留施工技術の研究開発に取り組むと共に、風車浮体設置の低コスト化と浮体式洋上風力発電所の建設効率化を目指す。今後も浮体式洋上風力発電所の建設に寄与する研究開発と、それらの社会実装を通じて、浮体式洋上風力発電設備の大量導入、低コスト化に寄与することを目指すとともに、社会の低炭素・脱炭素化に貢献していくとしている。

なお、JMUは2024年9月5日に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より、丸紅洋上風力開発を幹事会社としJMUやJFEエンジニアリング、東京製綱繊維ロープ、秋田県南部沖浮体式洋上風力、東北電力、東亜建設工業、関電プラント、中日本航空が参画する本事業の研究開発事業者として、交付決定通知書を受領した。この事業では秋田県南部沖に1基あたり15MW超の風力発電機2基を設置することを目標に定め、浮体基礎の量産化および設置低コスト化実現のための技術的課題解決に取り組んでいる。

また、ケイライン・ウインド・サービスは、2021年から2023年度まで実施された「グリーンイノベーション基金事業/洋上風力発電の低コスト化/浮体式基礎製造・設置低コスト化技術開発事業(フェーズ1)」に参画し、大規模な浮体式風力発電所における船舶を用いた係留施工方法の研究を行ってきた。その成果として、本年2月にJMU、日本シップヤードとともに浮体式洋上風車向け専用船構想のAiP認証取得を発表、9月には日本海事協会と連携して作成した「浮体式洋上風力発電設備建設のための浮体曳航及び係留施工ガイドライン」が発行・公表された。今回のフェーズ2でのJMUからの委託業務は、フェーズ1の研究開発において培った係留施工技術を、商用規模プロジェクトを見据えて、より実践的なものへと発展させるもの。

JMU/WAN HAI LINES向け中型コンテナ船の引渡完了

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース