シャープは10月24日、冷凍輸送時の蓄冷材として活用が可能な「適温蓄冷材」を法人向けに発売したと発表した。
<左から適温蓄冷材 TK-M22A5B、TK-M22B5B、TK-M19A5B、TK-M19B5B>
発売は10月中旬で、商品ラインナップは4種類。凍結に使用する設備や輸送形態に応じて、既存の融点-22℃とものと、新たに商品化された-19℃のものから選べる。
適温保冷剤は液晶材料の技術を応用したもので、主成分は水。昨今不足する液化炭酸ガスの代用品としてニーズが高まる中、再凍結させて再利用できる点もアピールポイントだ。
また、従来の多くの蓄冷材が融点よりも10℃ほど低い温度で凍結させる必要があったのに対し、新製品はより高い温度で凍結可能。-25℃に設定されることが多い一般的な食品冷凍倉庫で、既存商品よりも凍結しやすいという。
今後、シャープでは独自の蓄冷材料技術の応用を通じ、エネルギー消費を抑えた高効率運用による低温輸送ソリューションの展開を加速していくとしている。