シャープは7月24日、エジプトで家電製品の販売・製造を手掛けるエルアラビ社と共同で、冷蔵庫の生産を担う合弁会社の設立について合意し、契約を締結した。
これにより、2027年にエジプト市場において約50万台の販売を目指す。
エジプトをはじめとするアフリカや中近東諸国では、近年の経済発展に伴い家電製品の市場が急速に拡大。エジプト市場においては、冷蔵庫の大型化が進展している。
今般、容量600L以上の大型冷蔵庫の生産が可能な新工場建設について両社で合意。新工場は、生産/品質/設備情報の見える化や多軸ロボットによる移載作業の自動化などを採用したスマートファクトリー化を図る。また、稼働後には生産能力の増強も順次予定している。既存工場(生産能力 : 約33万台/年)と合わせエジプト市場の旺盛な需要に対応するほか、アフリカ/中近東市場向けの生産・輸出ハブ拠点として活用し、さらなる事業拡大に取り組んでいくとしている。
■合弁会社の概要
社名 : Horizon for Home Appliances Manufacturing Co.
事業内容 : 大型冷蔵庫/縦型冷凍庫の製造
出資額 : 30millionUSドル
出資比率 : (シャープ)20%、(エルアラビグループ)80%
建設予定地 : エジプト カイロ北部 クエスナ工業団地内(Mubarak Industrial Zone in Quesna)
生産能力 : 40万台/年
稼働開始 : 2026年3月(予定)