川崎汽船は11月8日、子会社のダイトーコーポレーションが大容量リチウムイオンバッテリーを動力源とする電動タグボート(EVタグ)の建造を決定したと発表した。
同日、川崎重工、ダイゾーとEVタグ建造に関する連携協定の調印式を行った。
<左からダイゾーの南宣之社長、ダイトーコーポレーションの浅野敦男社長、川崎重工の今村圭吾 常務執行役員>
EVタグは、3.2MWhの大容量バッテリーを搭載し、バッテリーに充電したグリーン電力により運航。従来型の重油焚主機を搭載したタグボートと比べ、燃料消費量や二酸化炭素排出量を大幅に削減する。
新開発した船型や、最新のIoTを活用した船内電力需要の自動制御により、エネルギー消費を最適化することで、省エネルギーかつ高効率な運用が可能となる。
この取り組みは、経済産業省と国土交通省連携の補助事業「運輸部門エネルギー使用合理化・非化石エネルギー 転換推進事業費補助金(内航船革新的運航効率化・非化石エネルギー転換推進事業)」に採択されている。