NIPPON EXPRESSホールディングスが11月12日に発表した2024年12月期第3四半期決算によると、売上高1兆9002億100万円（前年同期比13.4％増）、営業利益350億8300万円（31.8％減）、税引前利益337億1200万円（35.7％減）、親会社に帰属する当期純利益184億5500万円（39.5％減）となった。
国際物流では、中国発の越境ｅコマース（電子商取引）の拡大など貨物輸送の需要は回復基調にあるものの、中東の情勢不安に伴うスエズ運河の航行回避が長期化するなど貨物輸送に直接影響を与える地政学リスクが顕在化し、引き続き不安定な状況で推移した。
国内物流に関しては、個人消費や設備投資などで持ち直しの動きがみられた一方で、台風による一部メーカー工場の一時稼働停止の影響を受け、全体として荷動きは横ばいに推移した。
グループの第3四半期連結会計期間の業績は、前年同四半期に比べcargo-partner社グループを新たに連結の範囲に含めたことなどから増収となったものの、航空・海運利用費や各種コストの上昇の影響を受けたことなどから、減益となった。
通期は、売上高2兆5700億円（14.8％増）、営業利益650億円（8.2％増）、税引前利益620億円（1.3％増）、親会社に帰属する当期純利益400億円（8.0％増）を見込んでいる。
内外トランスライン 決算／1～9月の売上高13.9％増、営業利益8.9％減
