山九は12月11日、プラントメンテナンス事業を展開する山陽工業の全株式を12月10日付で取得し、完全子会社化することとなったと発表した。
同社の主力であるプラントメンテナンス事業では、化学業界の再編、優秀な現場管理者や作業スタッフの不足などの課題に直面している。このような状況の中、昨年策定した『中期経営計画2026』において、パートナーとの連携を強化し、協調・協創による機能の補完・拡充を通じた競争力の強化を目指している。
山陽工業は、1953年に設立以降、化学プラントを中心に各種プラントのメンテナンス工事を行ってきた。70年以上にわたる経験とそれに基づく信頼性の高い独自の技術力により、着実に実績を積み重ね、業容を拡大し強固な顧客基盤を築いてきた。
同社グループには「人を大切にすること」という基本理念に積み重ねた106年の歴史がある。この理念のもと山陽工業との一体感を醸成し、両社の持つノウハウや市場知見の融合により競争力を強化し、サービスの幅を広げ、新たな顧客層を開拓することで、事業の拡大を目指す。
山九は、国内外でプラントメンテナンス事業の需要に対応するため、事業基盤の強化が急務と考えている。山陽工業の技術力と同社の営業力を組み合わせることで、従来よりも迅速かつ高品質な サービスを提供し、顧客満足度のさらなる向上を図っていく。また、両社のリソースや人材の効率的な活用により、生産性向上が見込まれ、同社の競争力が一層強化されると考えている。
■概要
名称：山陽工業
設立：1953年8月13日
資本金：2000万円
売上高：56億3400万円（2024年3月期）
事業内容：化学プラント及び各種プラントの機器据付配管工事 化学プラント及び各種プラントの建設及びメンテナンスと修繕工事 施工管理者の派遣
所在地：兵庫県神戸市兵庫区大開通10-2-19
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