横浜冷凍(ヨコレイ)は4月18日、岡山県岡山市南区海岸通に「岡山CONNECT物流センター」を竣工したと発表した。
センターは、中四国エリア初となる本格的な冷凍倉庫機能を備えた物流拠点であり、関西・九州・四国を結ぶ要衝に位置している。高速道路ICからのアクセスにも優れ、広域配送の効率化を実現する物流戦略拠点として、地域経済と流通網のさらなる発展に貢献していくとしている。
また、物流業界で課題とされる「2024年問題」にも対応すべく、保管・仕分け・流通などの機能を集約した複合型物流センターで、中継・集約型物流の効率化を図ることが可能な「CONNECT(つなぐ)」をコンセプトにしており、運送協力会社の協力のもと、トラックスイッチ輸送も開始する。
L字型トラックバースを完備した、地球にやさしい最新鋭の次世代型冷蔵倉庫で、省エネ化の取り組みの1つとして、同社最大級の太陽光発電システムと大容量リチウムイオン蓄電池を導入し、平常時だけでなく災害等の非常時にも同センターで発電したエネルギーで倉庫内の冷却が可能。
また、センターの社用車にはEV(電気自動車)を採用し、太陽光発電システムと蓄電池を連携させた充電ステーションを設置。災害時には非常用電源として利用可能であり、BCP対策としても万全だ。
ヨコレイの古瀬社長は「岡山CONNECT物流センターの名称には阪神と九州の2ブロックをつなぐ中継拠点の意義を込めており、大規模なL字型の接車トラックバースや荷捌場には広いユーティリティースペースを配置するなど、様々な顧客ニーズに対応できる設備を有している。また、太陽光発電設備、蓄電池等も設置しBCP対策も講じた環境型の最新鋭のセンターでもある。中四国地区の交通インフラの整備も進んでおり、今後、同センターは中国・四国も含めた広域なコールドチェーンの中心拠点としての成長と、物流の要衝としての機能を最大限に発揮することを期待している」と述べている。
■概要
名称:岡山CONNECT物流センター
住所:岡山県岡山市南区海岸通2-4-31
構造:鉄筋コンクリート造 3階建て 一部鉄骨造
敷地面積:2万3102m2(6988坪)
延床面積:2万8787m2(8708坪)
建築面積:1万349m2(3130坪)
収容能力:3万51t(F級2万4914t/C&F級4537t/C級600t)
導入設備:省エネ型自然冷媒冷却設備 F級/C級/C&F級用:Newton R8000 ×2基(NH3/CO2冷凍機)、F級用(シットリーⅡ):Newton F-600 ×1基(NH3/CO2冷凍機)、低温室用(1~3階・陽圧):Newton C ×2基(NH3/CO2冷凍機)、陽圧デジカント空調システム、自然対流冷却方式、移動棚(8816PL)、カーゴナビゲーションシステム、EV自動車充電ステーション、自立機能式パワーコンディショナーシステム(太陽光発電設備) 、太陽光発電設備(665.5Kw)、リチウムイオン蓄電池(430kWh)、ジェネレーター、ソーラーシステムによるBCP対策など