横浜冷凍(ヨコレイ)は3月3日、ベトナムのロンアン省ベンルック県、フーアンタン工業団地で建設していた「VIETNAM YOKOREI ベンルック物流センター」の竣工式を行った。
海外ではタイに次いで2か国目となり、経済発展の著しいベトナムに念願の冷蔵倉庫業で進出した形だ。
新設した冷蔵倉庫は、ヨコレイグループ最大の収容能力約4万5000トン、収容パレット数は約1万8000枚。
設備面では、ヨコレイグループ初の自動倉庫としてダイフク製の自動ラックを採用し、省人化・省力化を図る。
省エネ型自然冷媒冷凍機・陽圧空調システムや入退館・監視カメラシステムなど、これまでに培った冷却設備のノウハウや安全対策も取り入れた。
また省エネ設備として、大容量の太陽光発電設備(880kW)、冷蔵庫棟・事務所棟に全館LED照明を導入。
BCP対策としては、停電時に自動ラックを約20分稼働させられるバッテリーを設置し、コンベアーや台車に取り残された貨物を自動ラック倉庫内へ収容できるようにもしている。
竣工式で古瀬健児 社長は「念願だったこの物流センターは、日本におけるヨコレイのノウハウと最新鋭の設備を取り入れ、当社初の全自動倉庫で最大級の次世代型冷蔵倉庫。今後は、日本・タイを含めグループ力を生かし、ベトナムの地域社会に貢献するとともに、食品物流のエキスパートとして日本とベトナムの橋渡しに一層努力したい」と述べた。
■施設概要
所在地:ベトナム ロンアン省ベンルック県フーアンタン工業団地内
構造:鉄骨造平屋建て
敷地面積:4万5812m2(1万3858坪)
延床面積:1万7125m2(5180坪)
建築面積:1万7125m2(5180坪)
収容能力:4万5317t(約1万8000パレット)
主な設備:自動ラック設備 (約1万5000パレット)、大容量の太陽光発電設備(880㎾)、カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック、フードディフェンス対応 (入退館・監視カメラシステム)、省エネ型自然冷媒冷凍機・陽圧空調システム ほか