セイノーホールディングス(HD)傘下の セイノーフィナンシャルは、取扱う売掛保証サービス「カンガルー売掛保証PLUS」の累計会員数が、2025年3月末時点で1万117社に達したと発表した。
荷主企業の信用補完を支える機能として2021年からサービス提供を開始し、導入企業の出荷品代金保証額は、総額約70億円となる。
企業にとって、取引先の倒産や支払い遅延などによって発生する売掛金の未回収リスクは大きな課題となっている。特に中小企業においては、納品後の代金回収の不安定さがキャッシュフローに直結し、経営の死活問題となるケースも少なくない。
こうした課題に対し セイノーフィナンシャルは、売掛債権の保証によるリスク軽減の仕組みとして2021年に「カンガルー売掛保証PLUS(包括コース)」を提供開始。2023年には業界初の取り組みとして売掛保証を輸送の「付帯サービス」とした「カンガルー売掛保証PLUS(付帯コース)」をラインナップに追加した。
「カンガルー売掛保証PLUS(付帯コース)」は、輸送の見積書上に売掛保証が明示され、内容に同意するだけで申込が完了する仕組みとなっている。
追加料金なしで年100万円(着荷主あたり)、年300万円(発荷主あたり)までの売掛金を保証することができ、保証料は運賃に連動する。審査が不要な点も他社との差別化ポイントだ。
セイノーHDは今後も、西濃運輸および セイノーフィナンシャルとの連携を通じて、金融面から顧客の経営課題に寄り添い、安心して本業に専念できる環境づくりを進めていくとしている。
■カンガルー売掛保証PLUS webサイト
https://www.seino.co.jp/seino/uriPlus/