AZ-COM丸和ホールディングス(HD)は6月20日、同社が2024年3月21日に公表した「C&Fロジホールディングスに対する公開買付け(TOB)」において、証券取引等監視委員会が、同社の元従業員によるインサイダー取引規制違反があり、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して課徴金納付命令を発出するよう勧告を行ったと発表した。
TOBの情報公開前に、同社の元従業員がその知人に利益を得させる目的で、未公開前情報を伝達したという事実が認められたもの。
元従業員は既に退職済みで、「今回公表された法令違反の事実により懲戒解雇相当である旨を通知し、社内規定に沿って処分した」としている。
同社グループはこれまで、「インサイダー取引防止規程」等を制定し、定期的に教育・研修等を実施するなどインサイダー取引の未然防止に向けた施策に取り組んできた。
今回の元従業員に対する勧告を厳粛に受け止め、今後コンプライアンス体制を見直し一層の強化を図り、再発防止に努める方針だ。
AZ-COM丸和HD 決算/3月期の売上高4.9%増、営業利益20.8%減