東急不動産は7月16日、神奈川県綾瀬市の物流施設「LOGI’Q綾瀬（ロジック綾瀬）」にて内覧会を実施した。
＜ロジック綾瀬 外観＞
5月30日に竣工。東急不動産としては初となる、免震構造のプレキャストコンクリート造（PC造）による物流施設だ。
＜2階倉庫 内観＞
5階建てで延床面積は11万m2以上となり、各フロアにつき2テナントずつ、合計10テナントの利用が可能。また、各フロアに2か所ずつ事務所を設置している。
ランプウェイにより、各階にトラックが直接乗り入れられる仕様で、各階ともにシャッター高は4.0mとなっている。
＜フォークリフト充電エリア＞
フォークリフトの充電エリアが各階ごとに18か所、合計90か所設置されており、液漏れのリスク軽減のため、床はビニール張りの仕様。
＜緑をベースに広く取られた休憩スペース＞
1階と5階には休憩所を設置。人工木により緑を多く取るデザインで、従業員がリラックスできるスペースを確保している。
入居する企業の性質によっても従業員の人数が増減するため、なるべく多くの人が過ごせるように広い空間を確保しているという。
＜無人のコンビニエンスストア＞
休憩所にはミーティングスペースのほか、無人のコンビニエンスストアも完備。
入居する企業によっては24時間体制で稼働するため、作業者にとって必要なものを揃えた形だ。
＜災害時の備えとなるアート＞
壁面にはアートが飾られているが、これは非常時に紙トイレとして利用できるもの。
外部には下水に直接接続できる非常用トイレのためのマンホールや、イベント利用を想定したキッチンカーに向けた電源も確保している。
＜東急不動産インダストリー事業本部 開発企画部 大原雄史 課長補佐（左）と、猿川響氏（右）＞
現在、8割ほど成約しているというが、トラックの出入りがあるような本格的な運用までは、まだ時間がかかる見込みだ。
休憩室やミーティングスペースに力を入れていることについて開発企画部 大原雄史 課長補佐は「施設全体の価値アップが目的としては最も大きい。基幹物件は特に力を入れていきたい」と述べ、今後の物流施設のデザインについて「グリーンをコンセプトにしつつ、デザイナーごとに特色を出したものを作っていくことになると思う」と語った。
■施設概要
名称：LOGI’Q綾瀬（ロジック綾瀬）
所在地：神奈川県綾瀬市早川5000-1
敷地面積：4万5588.64m2（1万3790坪）
賃貸面積：11万7196.57m2（3万5451.96坪）
建物構造：PC造（免震構造）一部鉄骨造、地上5階建
着工：2023年9月13日
竣工：2025年5月30日
設計施工：大日本土木・加賀田組建設共同企業体
トラックバース：135台
駐車場：普通自動車185台（車いす用2台）、バイク35台
駐輪場：104台
床荷重：1.5t/m（1階のみ2.5t/m）
階高：6.7m
梁下有効：5.5m
その他設備：シングルランプ（各階接車）、ドックレベラー各階3基、フォークリフト充電スペース1フロア計18か所（合計90か所）
東急不動産／様々な防災対策を施した物流施設で、神奈川県綾瀬市と防災協定締結
