東急不動産は1月28日、埼玉県蓮田市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「LOGI’Q蓮田」の竣工内覧会と、近隣に位置する白岡市の同ブランド施設から荷物をドローンで自動搬送する実証実験を行った。
「LOGI’Q蓮田」は地上4階建て(倉庫は3層)、延床面積9万8378.98m2の施設。圏央道「白岡菖蒲IC」から約1.7km、東北自動車道「久喜IC」から約5.9kmに位置し、首都圏だけでなく関東一円をカバーする。
国道から直接アクセス可能なスロープを整備し、1階と2階それぞれにつながる専用出入口を設置した点も特長で、配送重視の1フロア利用、保管も兼ねた2・3階の2フロア利用などが選べる。最大6テナント入居でき、およそ8割が成約しているという。
竣工内覧会では、河川に隣接する立地と、近接する白岡市に「LOGI’Q白岡」「LOGI’Q白岡II」「LOGI’Q白岡III(2026年7月竣工予定)」が集積することを生かし、蓮田と白岡を自動搬送ドローンで結ぶ実証を披露した。
実証は、NEXT DELIVERY(エアロネクストの100%子会社)が山梨県小菅村の拠点から遠隔操作する形で実施した。
イチゴの入った箱を積んだドローンが「LOGI’Q白岡II」を飛び立ち、約8分の河川上空飛行を経て「LOGI’Q蓮田」敷地内に着陸。自動荷下ろし機能で「置き配」し、往復約5.3kmのルートを戻っていく様子を内覧会参加者らで見守った。
「LOGI’Q白岡II」と「LOGI’Q蓮田」の間には人口集中地区もあり、関東上空でこうしたレベル3.5の自動飛行をするのは初めてという。
実証にあたり、東急不動産インダストリー事業本部グループリーダーの島田祥次氏と、エアロネクスト経営企画部の近藤建斗氏は、「山間部や過疎地だけでなく、物流施設と物流施設、工場と物流施設の間など、トラックに代わりドローンが運搬や配送を担う有用性を探りたい」とアピール。
東急不動産は産業団地整備事業でドローン対応を含めたDXを推進する姿勢で、例えば物流施設の屋上をドローンの発着陸に活用することなどにも期待を寄せた。
なお、今回竣工した「LOGI’Q蓮田」は、働く環境を心地良くしようと、共用スペースの内装デザインにも力を入れている。
3階カフェテリアはウェルビーイングをテーマに、フィットネスマシンやマッサージチェアなどを導入。1階カフェテリアは、蓮田市の豊かな歴史や自然を思わせる落ち着いたデザインにした。
屋上に太陽光パネルを設置するなど再生可能エネルギー事業に取り組むほか、河川に近い立地のため水害リスクを考慮し、蓄電池設備や非常用発電設備を浸水ラインより高い位置に設ける対策もしている。
■施設概要
所在地:埼玉県蓮田市大字根金字後塚907他
用途地域:市街化調整区域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
敷地面積:4万6884.55m2(1万4182.57坪)
延床面積:9万8378.98m2(2万9759.64坪)
建物構造:S造 4階建て(倉庫部分3フロア)
トラックバース:116台
駐車場:普通自動車167台(EV充電器1台設置)、トラック待機場14台
駐輪場:39台
環境認証:CASBEE S認証、BELS 6star認証、「ZEB」認証
着工:2024年7月
竣工:2026年1月
設計者:西松建設一級建築士事務所
施工者:西松建設関東建築支社
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