infonervは12月5日、自動発注AI「α-発注」において、将来の在庫数を計画的に増減させる「在庫レベル計画機能(仕入先単位)」を新たに提供開始したと発表した。
この機能により、小売・卸・メーカー・製造などの事業者は、仕入先ごとに繁忙期・閑散期の在庫方針を事前に設定し、その内容を推奨発注量に自動反映できるようになる。
「在庫レベル計画機能(仕入先単位)」は、将来の安全在庫レベルの増減を計画しておくための機能。「α-発注」の推奨発注量を計算する際に、「安全在庫増加日数」というパラメータを用い、1日あたりの予測販売数に何日分かを上乗せ(あるいは減算)することで、持つべき在庫数量をコントロールする。
機能は、倉庫全体での一括設定に加えて、仕入先単位でも利用することが可能。仕入先に対して個別の在庫レベル計画を適用できる。
主な活用シーンは、「大型連休・長期休暇前後の在庫積み増し・絞り込み」、「毎月の在庫方針(“月初多め・月末少なめ”など)の自動反映」、「仕入先ごとの特性に応じた在庫戦略」、「在庫圧縮・棚卸し前の計画的な在庫削減」など。
なお、現場では、「とりあえず安全に多めに発注しておく」「去年の感覚を頼りにざっくり積み増しする」といった判断に頼らざるを得ないケースも多く、在庫の積み増しタイミングや量が曖昧だったり、仕入先ごとの特性や条件が十分に反映されないといった課題があった。
「在庫レベル計画機能(仕入先単位)」は、こうした課題に対し、在庫の増減方針を「安全在庫レベル」で指定し、事前に計画・自動反映できるようにすることで、勘と経験頼みの判断からの脱却を支援するもの。
今後の展開では、infonervは、適切な発注リストを自動で生成するという主要機能に加え、より細かい「いつ・どの仕入先で・どのような意図で」在庫を持つかを自由に設定できるようにすることで、より高度な在庫戦略立案を支援していく。
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