Shippio/住友理工が貿易管理クラウド導入し、在庫適正化を推進

2025年12月11日/IT・機器

Shippioは12月11日、住友理工が貿易管理クラウド「Shippio Cargo」並びにオプション機能の輸送データ分析ツール「Shippioインサイト」を導入し、期待される効果を発表した。

<両社のロゴと導入効果>
20251211shippio - Shippio/住友理工が貿易管理クラウド導入し、在庫適正化を推進

住友理工は、導入することで、「DX推進による業務の標準化および効率化」を推進する。これは、ツールや情報保管場所が散在、属人化しており、進捗確認や過去の書類確認など事後調査対応に多大な工数を要していたことによる。

導入効果としては、貿易案件の進捗や関連書類(B/L、インボイス等)、関係各者とのコミュニケーションをクラウド上で一元管理。検索性の向上による事後調査の迅速化と、業務プロセスの標準化による生産性向上を期待している。

また、「グローバル在庫の削減とデータドリブンな意思決定」への転換を進める。まず、「データに基づくリードタイム(LT)設定」では、従来船便の輸送リードタイムが過去実績と経験が反映された計算式に基づいて算出され、遅延の最大日数を過剰に評価してしまう傾向があり、在庫が過剰になる品目があった。そこで、Shippioに蓄積された実績データを分析し、実態に即した精緻なリードタイム算出へ移行し、在庫最適化、コスト削減につなげる。

「データに基づく船社・サービス選定」では、従来船会社ごとの遅延傾向やリードタイム実績などの情報が可視化されておらず、最適な輸送サービスの選定が困難だった。そこで、導入することで、リードタイムデータや遅延実績といった確かな実績をもとに船社・サービスを定量的に評価でき、在庫リスクと輸送コストのバランスを考慮した最適な選定が可能になるとしている。

さらに、「洋上在庫の可視化によるマネジメント強化」がある。課題として、洋上(輸送中)にある在庫状況がリアルタイムに把握できず、確認のための現地法人への問い合わせ等に多大な工数が発生していた。導入効果として、洋上在庫をリアルタイムに可視化でき、海外現地法人を含めたサプライチェーン全体のマネジメントを強化し、欠品リスクの回避と在庫圧縮の両立を挙げている。

なお、導入したサービスの貿易管理クラウド「Shippio Cargo」は、貿易実務の「可視化」と「効率化」を実現するクラウドサービス、輸送データ分析ツール「Shippioインサイト」は、物流データを集約し、可視化・分析するビジネスインテリジェンス(BI)ツール。

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