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パナソニック/配車計画システムの配送・巡回効率化機能を強化

2022年08月24日/IT・機器

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パナソニックカーエレクトロニクス(PCE)は8月24日、配車計画を自動で作成するシステムの 「DRIVEBOSS(ドライブボス)」に新機能を追加すると発表した。

<DRIVEBOSS(ドライブボス)に新機能追加(イメージ)>
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DRIVEBOSSは、効率配車AI技術を活用し、種々の制約条件を考慮して配車計画を自動で作成するシステム。従来の配送時間帯の指定機能に、積載量管理やドライバースキル等の制約条件を追加し、複数台の車両と数百件の訪問先の配送・巡回計画を一括で効率的に作成できる機能を2022年10月から追加する。

この機能強化により、巡回時間や稼働台数の削減による配送・巡回の効率化や、延着・早着(待機時間)を防止する。また、2023年には、作成した配送・巡回計画に合わせたルート案内や業務実績を記録するスマートフォンやタブレットとの連携も予定している。

配送業界では、2024年施行予定の働き方改革関連法によって、ドライバーの労働時間に上限(時間外労働年960時間)が設定される。従来のドライバー不足の課題もあり、さらなる現場の生産性向上・効率化が求められている。

これに対応して、DRIVEBOSSは、PCEが介護業界でのデイサービスの送迎業務の効率化で培ってきた効率配車AI技術をさらに強化することで、延着・早着(待機時間)を防止する配送時間帯を守りながら、限られた車両数とドライバー数でより効率的に配送・巡回業務が行えるようになる。

導入企業との机上シミュレーションでは、配車担当者が作成した配車計画とDRIVEBOSSの効率配車AI技術の配車計画を比較。DRIVEBOSSでは、配車計画作成時間を約1時間削減し、ドライバー1人当たりの配送所要時間も約2時間短縮できた。また、車両台数も削減できることを確認した。

さらに、スマートフォンやタブレットとの連携により、配送先へのルート案内に加え、運転者が時間を要している業務活動日報(記録)の作成工数の削減と、運転者ごとに異なる、急加速・急減速・速度超過等の運転状況を自動で集約。こうしたデータを元に安全運転の啓蒙を行うことで、交通事故の予防にも貢献する。

PCEは今後、配送・巡回業務に特化した機能強化や関連機器との連携などを進め、配送業界の課題解決と新たな価値提供を目指すとしている。

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