三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は8月31日、21年ぶりにフルモデルチェンジを行った新型大型トラック「スーパーグレート」を香港で発表した。
日本国内では5月から販売を開始しており、初めての海外展開となる。
新型「スーパーグレート」は顧客やドライバーの期待、また社会の安全意識の高まりを背景に最先端技術を集約し開発されたモデル。
優れた燃費性能と高い出力特性を持ち合わせているだけでなく軽量化にも貢献する、10.7Lの新開発エンジンを搭載した。
新開発の12速機械式自動トランスミッション(AMT)「ShiftPilot(シフトパイロット)」を全車に搭載し、ドライバーの経験に拠らないスムーズなシフト操作により快適な走行を実現し、運転操作におけるドライバーの負担を軽減する。
新型「スーパーグレート」は最新の安全装備を備えている。緊急制動表示灯(ESS: Emergency Stop Signal)は高速走行中の急制動時に後部ライトの点滅により後続車へ急減速を知らせる。
アンチスピンレギュレータ(ASR)を搭載し、滑りやすい路面での車輪の空転を抑え、車両が安定する。
この機能により滑りやすい路面や急カーブでの事故のリスクを低減する。さらに、ABS機能を統合した電子ブレーキシステムは、ブレーキ作動時の操縦安定性を高め、ハンドル操作を可能にする。
新型「スーパーグレート」の生産はMFTBC川崎工場(神奈川県川崎市)で行い、完成車として輸出する。