日本郵船は2月21日、MTIと共同で、ビッグデータ活用の取り組みの一つとしてエンジンプラント機器の稼働音を採取・見える化する状態診断ツール「Kirari MUSE(きらりミューズ)」を開発したと発表した。
「Kirari MUSE」は、エンジンプラント機器が発する音を見える化する装置と状態を診断するソフトから構成されるパッケージ。
音の採取・蓄積・共有(聴音機器とその音を見える化するタブレット端末)と、音による状態診断(豊富な運航経験から得た知見に基づく診断ロジックを組み込んだソフト)により構成。
機器の状態を診断する際、その稼動音は重要な判断材料の一つ。しかし耳慣れない音が発生した際に、それがどのような音かを他者に正確に伝えることが非常に難しいという課題があった。
「Kirari MUSE」の開発により、音の共有が可能となり、さらにデータの蓄積により日々少しずつ変化する微細な音の違いも把握できるようになる。
また、異常を示す稼動音を聴き分ける作業では、乗組員の経験や感覚といった乗組員個人の技量に頼るところがあったが、長年の運航経験をもつ船会社ならではの知見をアプリケーション化することで、異常・故障の早期発見につながる高精度な状態診断が可能となる。
これにより、使用時間に基づいた従来型のメンテナンス(Time Based Maintenance)から、機器それぞれの状態に基づいた合理的な保守メンテナンス(Condition Based Maintenance)への移行を目指す。
今後は日本郵船の運航船で試験運用を行い、より高度な事故予防を目指す。
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