パイオニアは3月27日、車両の現在位置を表示する動態管理などの地図を使った機能画面や、通信ドライブレコーダーのWebビューアーをそのままAPIで提供する「コンテンツ API」の提供を新たに開始すると発表した。
顧客は、機能を表示する画面を一から開発する必要がなくなるため、 手軽に新しいサービスを構築・追加できる。
従来から提供している多彩なデータのやり取りが可能な「データAPI」に、安全運転管理などで需要が高まっている通信ドライブレコーダーの映像を提供する「映像API」を新たに追加する。
コンテンツAPIは、5月下旬提供開始予定。「ビークルアシスト」の地図を使った「動態管理」「コース表示」「地点管理」「軌跡管理」の機能画面や、通信ドライブレコーダーのWebビューアーを、 そのまま顧客のサービス上に埋め込むことができる。
動態管理の地図画面利用イメージは、顧客の営業管理システムなどに地図を使った動態管理画面を追加して、車両などの現在位置を地図上に表示することができる。スケジュール通りに業務が進んでいるかなど進捗状況をリアルタイムに把握できるようになる。
通信ドライブレコーダーのWebビューアー利用イメージは、顧客の営業管理システムなどに通信ドライブレコーダーのWebビューアーをそのまま追加できる。通信ドライブレコーダーから送信される映像のほか加速度なども表示するので、車両ごとの詳細な運転状況まで確認できるようになる。
「映像API」は6月下旬提供開始予定。従来から提供している多彩なデータのやり取りが可能な「データAPI」に、パイオニアの通信ドライブレコーダーからアップロードされた映像データをファイル単位で取得できる「映像API」を新たに追加する。映像だけでなく、危険挙動のリストも取得できるので、事故や危険運転時の映像を確認するシステムの構築などが可能。
また、サーバーにアップロードされた映像は1年間保存されるため、動画を保存するライブラリー機能としても利用できる。