商船三井は1月11日、JERAとの合弁会社であるTrans Pacific Shipping 5 Ltd.が発注したJERA向け新造LNG船が「NOHSHU MARU(濃州丸)」と命名されたと発表した。
三菱重工業の長崎造船所で行われた式典で、中部電力の勝野哲社長が命名した。
NOHSHU MARUは、主にJERAが米国フリーポートプロジェクトから購入するLNGの輸送に従事する予定となっている。
三菱重工が開発した連続タンクカバー(さや)がついた商船三井にとって2隻目の「サヤリンゴ」船型で、三菱重工独自技術のハイブリッド2軸推進方式STaGE(Steam Turbine and Gas Engines)を推進機関に採用し、さらなる燃費の低減を達成するとともに、CO2排出量を抑制し、環境に配慮した、経済性にも優れた設計となっている。
■NOHSHU MARU(濃州丸)概要
全長:297.5m
全幅:48.94m
満載喫水:12.9m
LNGタンク:モス独立タンク方式(リンゴ型タンク、連続タンクカバー付)
総トン数:14万9367トン
タンク容量:17万7300m3(LNGタンク総容積18万m3のうち、実際にLNG積載が可能な容量)
主機関:再熱式蒸気タービン、電気推進モーター
航海速力:19.5ノット
建造会社:三菱造船
船舶管理会社:商船三井
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