日本ＩＢＭ／e-ビジネスのあらゆる分野に対応する新 ソリューション発売

日本IBMは3日、主に中堅・中小規模の企業向けに、グループウェアの導入やイントラネット・インターネットの構築といったe-ビジネスの初期段階から、EC (Electronic Commerce : 電子商取引）やBI (Business Intelligence)など、e-ビジネスの中核となるシステムまでを、簡単に導入するための8つのソリューション『IBM 新Start Now ソリューション』を発表した。
同ソリューションは、信頼性の高いIBMのソフトウェア製品を基盤に、導入・構築・保守などのサービスを組み合わせて提供する。
8つのソリューションのうち、「インフラストラクチャー・ソリューション」および「ホスト・インテグレーション・ソリューション」については、ことし9月1日より提供を開始し、それ以外のソリューションについては、順次提供を開始する予定。
これらのソリューションは、日本IBMのビジネス・パートナーから、必要に応じてIBMソフトウェア製品、ビジネス・パートナーのサービス、およびIBM などと組み合わせて提供する。
日本IBMはビジネス・パートナーに対し、トレーニング、専用技術サポート、技術情報をはじめとするセールス・マーケティング支援を行うことにより、中堅・中小規模企業のe-ビジネス構築を協力して提供する。
新Start Now ソリューションは、短期間で簡単にe-ビジネスのシステムを設計し、開始できることを目的としたプログラム。
このプログラムは、IBMが全世界で展開しているもので、米国では1999年の発表後、400社以上の新規ビジネス・パートナーと多くの成功事例を生み出している。なお、新Start Nowソリューションは、米国で発表されたソフトウェアのプログラムを、日本IBMとしてローカライズした最初の例。
顧客のビジネス・ニーズや規模、e-ビジネスの発展段階などに応じて、必要なソリューションの追加や拡張を簡単に行えるため、中堅企業が必要最小限の投資で段階的にシステムを拡張できることが特長。
コア・ソリューション、e-business機能拡張ソリューション、Web管理ソリューションの3つのカテゴリーに分類された8つのソリューションから構成されている。
1.「コア・ソリューション」
・・・・・オンライン・ビジネスの実行に必要なプラットフォームを提供するカテゴリー。
「インフラストラクチャー・ソリューション」
Web上でビジネスを展開するために必要な、堅牢で信頼できる基盤を提供するためのソリューション。システムの相互運用に必要なオープン標準のインターフェースと、プロトコルを備えていることが特長で、顧客や取引先のためのログオンおよび登録手順の設定と、情報やデータのオンライン共用を実現します。同ソリューションは、以下のソフトウェア製品を基盤としている。
　　WebSphereTM Application Server ／DB2(R) UDB ワークグループ・エディション　　
　　ロータス ドミノR5／ロータス iNotes Web Access／ロータス　　Sametime
「e-commerceソリューション」
ECシステムを簡単に構築するためのソリューションです。商品カタログの作成から全世界向けの購買・決済システム、配送指示の指定などあらゆる電子商取引に対応している。同ソリューションは「WebSphere Commerce Suite」を基盤としている。
「カスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)ソリューション」
オンライン・ストアやダイレクト・メール、コール・センターなど、複数のチャネルでお客様と企業が対話するためのソリューションで、マーケティングや販売、サービスの各分野間の障壁を取り除き、柔軟なWeb対応アプリケーションに結合させます。同ソリューションは、「ロータス ドミノR5」「ロータス iNotes Web Access」を基盤とし、その他の製品と組み合わせて提供。
2.「e-business拡張機能ソリューション」
・・・・・ビジネス・インテリジェンス（BI)、コラボレーション、ホスト・システムとの統合という、より高度なe-business領域への移行を目的としたカテゴリー。
「ビジネス・インテリジェンス・ソリューション」
インターネットから収集したビジネス・データを分析し、ターゲット市場および顧客の動向に関する高いレベルの知識を獲得することにより、詳細な顧客プロファイルを作成するソリューションで、以下の製品を基盤としている。
　　DB2 ウェアハウス・マネージャー／DB2 UDB エンタープライズ・エディション
　　DB2 OLAP　スターターキット
「コラボレーション・ソリューション」
グループによる対話型のリアルタイムなデータ共用を行うことで、インターネット技術を利用したコラボレーション（共同作業）を円滑に行うためのソリューションです。利用できるチーム・メンバーは、顧客の質疑応答をオンラインで行うことから、受注処理、契約交渉と締結まで行える。このソリューションは以下の製品を基盤としている。
　　ロータス Sametime／ロータス QuickPlace／ロータス ドミノ R5
　　ロータス クライアント アクセス ライセンス
「ホスト・インテグレーション・ソリューション」
既存の基幹システムのアプリケーションやデータを、インターネット上の新しいe-ビジネス・アプリケーションと簡単に連結させるためのソリューションで、以下の製品を基盤としている。
　　WebSphere Host Publisher／Host Access Client Package
3.「Web管理ソリューション」
・・・・・企業のWebの運用管理とデータの最適化を行うためのカテゴリー。
「Webサイト・マネージメント・ソリューション」
Webサイトの管理と最適化に必要なツールを提供することで、可用性を高め、パフォーマンスを改善するソリューションで、以下の製品を基盤としている。
　　Tivoli Storage Manager／Tivoli Web Services Manager
「コンテンツ・マネージメント・ソリューション」
デジタル・コンテンツツの管理と配布を行うためのソリューションで、 以下の製品を基盤としている。
　　Content Manager Entry Bundle／Content Manager CommonStore for Domino
価格は、ソリューションおよび現在の顧客のシステム環境により異なるが、「インフラストラクチャー・ソリューション」は約50万円から、それ以外のソリューションは約100万円から約600万円。