神戸製鋼所、日本IBM／IT戦略及び事業の強化で提携

（株）神戸製鋼所は、情報システムの開発・保守・運用業務を日本IBMへ委託（アウトソーシング　10年間約700億円）した上で、既存情報システムを最新の戦略システムに更新する提携を行った。
（提携の内容）
神戸製鋼は
日本IBMは神戸製鋼の情報子会社であるコベルコシステム（株）に資本参加の上、同アウトソーシングを遂行すると共に、コベルコシステムのサービス事業、特に外販事業の強化・拡大を神戸製鋼・コベルコシステムと共同で推進する。
神戸製鋼は連結中期経営計画の中のIT戦略として、最新ITの適用による事業競争力の増強、およびIT事業の強化を図ることとしており、同時に情報システム費用の効果的削減もめざしてきた。これらをスピーディかつ効果的に実行するため有力なパートナーとの提携も選択肢の一つとして検討。
一方、日本IBMはアウトソーシング・ビジネスの拡大と、サービス事業全体の成長を図るべく、e－ビジネスを中心としたシステム構築・運用に渡る広範囲なビジネスの実績と高い技術力を有するパートナーを求めてきた。今回の提携は、こうした両社の考えが一致したことによるもの。
（提携のねらい）
神戸製鋼は日本IBMの総合力の活用により、先端IT技術の供与を受けながら情報システム費用の低減を追求すると共に、既存の情報システムを本スキームにて最新の戦略システムに更新する。また事業競争力の強化をスピーディに実行するため、ITの戦略的活用のための企画支援を受ける。さらに日本IBMの営業力・技術力を活かした協業により、関連会社であるコベルコシステム外販事業のより一層の拡大を図ることができます。本提携は神戸製鋼単体でスタートし、半年から一年後よりグループ各社を順次組み入れることでグループ全体のIT適用を推進し、グループ経営の強化を図っていく予定です。
日本IBMは神戸製鋼グループに対してのアウトソーシング・サービスの提供を行うと同時に、コベルコシステムが培ってきた技術力を神戸製鋼以外のお客様へのサービス・ビジネスに活用することにより日本IBMのサービス事業の強化と成長を図る。