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ミニストップがリアルタイム統合輸配送管理システムを導入/NTTME、光英システムが開発

2001年10月11日/未分類

イオングループのミニストップ(株)は、(株)エヌ・ティ・ティ エムイーと光英システム(株)(東京都新宿区、葦津 嘉雄社長)の共同開発による、配送計画と車両動態管理を組み合わせた新しいリアルタイム統合輸配送管理システムを、業界に先駆けて導入する。
ミニストップでは、平成13年3月より開始した、同社の千葉配送センターへの試行導入結果が良好なことから、同年10月より順次導入を拡大し、平成14年2月までに、全国16ヵ所の全配送センターと全配送車両約230台に導入して、同システムを本格運用開始する。
リアルタイム統合輸配送管理システムは、運転者の操作が全く不要で、車両運行管理から、運転日報の自動作成や安全運転管理、冷凍庫温管理までを可能とし、ミニストップの物流業務の大幅な効率化を実現する。
同システムでは、配送車の現在位置や運転速度、急ブレーキ、庫温などの情報を(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのパケット通信網「DoPa」経由で、NTT-MEのデータセンタのサーバで処理し、ミニストップの配送センタから、NTT-MEの次世代IPネットワークサービス「XePhion(ゼフィオン)」を利用して、配送車の状況をリアルタイムに把握可能にした。
新リアルタイム統合輸配送管理システムのメリット
・配送計画と実績の差を把握することにより、実態に即した効率的な配送が可能となり、走行距離の短縮や加盟店の効率的な人員配置が可能。
・運行管理、庫温管理、および日報自動作成が可能となり、ドライバーの負担軽減が図れ、ドライバーは安全運転に集中できる。
・運行の異常状況の緊急報告(店着時間、温度、運転状況)をリアルタイム化することにより、今まで以上の迅速な対処が可能。
これにより、ミニストップでは、今まで以上に高品質で安全な商品を提供することが可能となり、顧客に安心して、購入できる。
NTT-MEと光英システムは、今後、同システムを、統合輸配送管理ASPサービス「XePhion Tracking(ゼフィオン・トラッキング)」として、同様のニーズを持つ企業向けに、業種・業態を問わず提供していく。
1. 背景
昨今、コンビニエンスストア業界においては、商品に弁当・チルド商品等の食品が多いことから、配達(デリバリー)する車両について、冷凍庫の適正庫温の維持や、配達時間の厳守等、非常に厳しい条件が求められている。
ミニストップでは、これまで、全国16ヵ所の配送センタを稼動させて、全ての配送車に、異なる温度帯の商品配送が可能な2室式車両を導入するなど、物流業務の合理化を図ってきた。しかし、従来は、配送車両の運転者が、庫温の管理から、配達時間、運転日報の作成までを一人で行っていたため、運転者に負担が集中するほか、トラブル発生時には、センタ側でリアルタイムに問題を把握することができなかった。
これらの問題を解決するため、NTT-MEは、モバイルマルチメディアに関するSIビジネスパートナーを支援しているNTTドコモの協力を得て、光英システムと共同で、平成13年1月より、移動中の車両の位置情報や各種情報を、無線通信とGPSを利用してセンタ側でリアルタイムに把握する新統合輸配送管理システムの共同開発を開始し、平成13年3月より、ミニストップの千葉配送センターに試行導入してフィールドテストを積み重ねてきた。
2. システムの概要
ミニストップの配送車両に、光英システムのオリジナル車載装置を搭載し、GPSの車両位置情報をはじめとした各種センサ情報を、NTTドコモのパケット通信網「DoPa」経由でNTT-MEデータセンタのサーバへ定期的に自動送信します。ミニストップの各配送センターに設置したクライアントPCへは、データセンタのサーバによる処理結果を、NTT-MEの次世代IPネットワーク「XePhion」経由で各種情報をリアルタイムで取得して電子地図に表示し、車両運行等を管理する。
3. システムの特長
・ 商品デリバリーの品質向上
運行の異常状況の緊急報告(店着時間、冷凍庫温、運転状況)を、配送センターでリアルタイムに把握できることから、異常発生時には、関係者が力を合わせて、必要なアクションをとれるようになり、従来以上に高品質で安全な商品をフランチャイズ加盟店へ提供できる。
・ 運転日報作成の自動化
日々の運転日報を自動作成するため、より正確な日報を実現して、運転者の間接稼動を削減する。
また、従来、配達先毎に運転者がもらっていた、配達時間の確認サインも不要。
・ 安全運転管理
運転者の運転状況を自動記録できることから、運転速度、急ブレーキの頻度等を安全運転の面から評価し、運転者および運転管理者に日々、フィードバックする。
・ 環境負荷の軽減
システムによる最適配送ルートの作成や、安全運転レポート等の活用によるアイドリング運転の削減等により、ガソリン使用量の削減等、環境負荷を軽減する。
4. 導入のスケジュール
平成13年3月  千葉センタの配送車で実験を開始 
平成13年10月~ 順次導入を拡大
平成14年3月  全国16ヵ所のミニストップ配送センターで稼動予定。
   
5. 他ユーザへのサービス提供開始
NTT-MEと光英システムは、同様なニーズを持つ企業向けに、リアルタイム統合輸配送管理ASPサービス「XePhion Tracking」を、平成13年下期から提供開始する。
   
6. サービス料金
全てレンタルの場合、車1台あたりの月額使用料は、車載装置レンタル料、通信料込みで月々1万円程度となります。お客様の管理センタパソコン1台あたりの月額使用料は、アプリケーションソフト、通信料込で、月々15万円~40万円程度程度です(アプリケーションのカスタマイズの内容によります)。(利用料金例)車を20台保有する運送会社が、会社の事務所で管理する場合、全てレンタルで、月々35万円からの費用負担となります。その場合、車載装置の取付費用や管理センタのパソコンインストール費用は、初期費用として、別途実費を負担。
   
7. 開発各社の役割
・ NTT-ME
データセンタでのサーバホスティング、次世代IPネットワーク「XePhion」の提供、ネ ットワーク監視、全国の車載装置の保守、通信制御ソフトの開発、ASPサービスの営業。
・ 光英システム
オリジナル車載GPS装置の提供、運行管理ソフトの開発、クライアントPCのアプリ ケーションソフトの提供、ASPサービスの営業。

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