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コンパック/「ロゼッタネット」導入支援サービスを開始

2001年11月18日/未分類

コンパックコンピュータ(株)は、インテル(株)(販売側)および(株)大塚商会(購買側)との各々2社間で「ロゼッタネット (RosettaNet)」の接続を実装3週間という短期間で完了した。
またコンパックは同時に、電子部品、半導体、情報機器業界へ向けてのロゼッタネット導入支援サービスを開始することを発表した。
現在、電子部品、半導体、情報機器等の分野では企業間取引におけるグローバルなサプライチェーンの効率化が求められている。効率化に向けて、受発注取引や販売チャネルを含めた在庫情報の把握など、グローバルな企業間ビジネスインタフェースの構築に着手する企業が増えている。
ロゼッタネットはこれらの分野におけるB2B(企業間電子商取引)の業界標準。
コンパックは今回のインテル、大塚商会各々2社間の接続完了により、コンパックの新製品情報を即座に通知する仕組みや、購買処理の仕組みを実現。またPIPの最新版である「PIP 3A4 v2.0」にもいち早く対応するなど、システム的にも先端的なものとなっている。コンパックは今回の接続検証をインテル、大塚商会とそれぞれ共同で行った。
ロゼッタネット接続によるメリットは以下の3点。
1) リアルタイム
System-to-Systemのインテグレーションを行うため、人手を介さずビジネスプロセスのオートメーション化が可能になる。ウェブ入力やメール送受信によるデータは人手によって社内システムに再入力する必要があるため、時間のロスや入力ミスが発生する可能性がありますが、ロゼッタネット接続ではそれらを防ぐことができる。
2) ローコスト
従来のEDIのインフラであるVANは、トランザクションコストが発生するためシステム構築後も継続的に使用料が発生する。インターネットをインフラとすることで、これらの費用を削減することができる。
3) インフラとしての柔軟性
ロゼッタネットの場合、一つの仕組みで複数のパートナーへ対応可能。また、注文書、在庫確認だけでなく需要予測、仕掛、出荷指示などにも対応が可能なため、将来的に増えていくと予想されるビジネス上の新規プロセスもB2Bで実現することができる。
コンパックは今回の2社との接続完了のノウハウを生かし、ロゼッタネット導入支援サービスを開始する。
サービス内容は導入から運用まで各フェーズにわたり、一貫したお客様へのコンサルティングとシステムインテグレーションを行う。
コンパックは同サービスの導入企業に対して、ビジネスプロセスの分析から取引先企業との連携、さらには社内バックオフィスとの連携、統合に関し、業務分析から実際のシステム構築、導入、運用までをトータルに支援する。また、この接続システムをロゼッタネット・デモセンターとして顧客への公開も行う。
<コンパックの提供するロゼッタネット導入支援サービス>
各フェーズにおいてコンサルティングとシステムインテグレーションを中心に行う。
1) 企画フェーズ
使用するPIPの確定。適用範囲の決定、プロジェクトチームの設定
2) モデリング・フェーズ
ビジネス要件と各社の業務システムとのデータを解析するマッチ・ギャップ分析の実施、ビジネス要件をロゼッタネットの送受信書式に割り当てるビジネス・オブジェクト・マッピングの実施、社内インフラの分析、セキュリティ・チェック
3) 実装とテスト・フェーズ
ハードウェア・ソフトウェア導入作業、トレーニングの実施、EAI(Enterprise Application Integration) 作業の実施、企業間接続テストの実施、受け入れテストの実施
4) 運用フェーズ
運用ガイドの作成、カット・オーバー、運用保守サポートの実施
用語解説
ロゼッタネット(RosettaNet) 1998年2月に発足した米国の民間コンソーシアムで、IT流通業界の企業間取引におけるサプライチェーンの大幅な効率化を図ることを目的に設立。電子商取引のインターフェース標準によるグローバルなサプライチェーンを構築するのに必要な規約の策定、標準化、実用化に向けたテストパイロットの推進を行っている。2000年2月の時点でロゼッタネットには各分野から300以上の企業、標準化団体が参加。日本においても米国ロゼッタネットと提携、2000年にロゼッタネットジャパンを設立し同様の規約の策定や実用化の推進を行っている。ロゼッタネットに関する詳細情報は、<米国>http://www.rosettanet.org/、<日本>http://www.rosettanet.gr.jp/で提供している。
PIP(Partner Interface Process) 企業間で情報交換する際の手順と個々のプロセスで交換されるメッセージを定義するプロトコルであり、需要予測情報の交換から発注枠の管理、受発注、出荷など、ビジネスの広い範囲をカバーしている。

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