経済産業省は5月29日、4月分の鉱工業指数(鉱工業生産・出荷・在庫指数、稼働率・生産能力指数、製造工業生産予測指数)を発表した。
4月の生産は、前月比5.2%の上昇と2か月連続の上昇(前年同月比は31.2%減)となり、指数水準は74.3(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、化学工業(除.医薬品)、輸送機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、鉄道車両、橋りょうの順に上昇に寄与している。
出荷は、前月比2.3%の上昇と2か月連続の上昇(31.1%減)となり、指数水準は74.8(季節調整済)。出荷の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、化学工業(除.医薬品)、非鉄金属工業。
在庫は、前月比2.7%減の低下と4か月連続の低下(7.2%減)となり、指数水準は97.1(季節調整済)。在庫の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、輸送機械工業。
4月の在庫率は、前月比4.9%の低下と2か月連続の低下(40.8%増)となり、指数水準は142.7(季節調整済)。
製造工業生産予測調査によると、5月は前月比8.8%の上昇、6月は2.7%の上昇。5月の上昇は、輸送機械工業、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業等により、6月の上昇は、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業、電気機械工業等による。
4月の実現率は0.6%マイナス、5月の予測修正率は1.9%となった。