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松下電池工業/業界初 アルカリ乾電池多本パックの新包装工程完成

2002年03月03日/未分類

松下電池工業(株)(は、アルカリ乾電池多本パックの包装工程において、業界で初めて「包装ライン新印字システム」と「新包装パック」のセット開発を行い、量産を開始した。
この開発により、拡大する多本パックの「多品種少量生産」に即応するとともに包装材料の省資源化や環境に配慮した同一マテリアル化のさらなる進展が可能になった。
業界初 包装ライン新印字システム
新印字システムは、電池多本パックのラベルに品番・バーコード・使用推奨期限等をパック生産の中でインクジェッター方式で印字。同時に中間箱・外装箱へも品番・バーコードを印字し、これにより、多本パック加工から梱包加工まで標準材料でいつでも、どの品番でも生産できるモノづくりシステムになった。また、一分間に百パックの高速生産が可能。
業界初 新包装パック
新印刷フィルムの採用により、環境対応型の包装パックを実現。
・同一素材PETを採用した環境対応型のパック(紙ラベル未使用による 省資源)
・ユニバーサルデザインパッケージ(UDP)業界初の見分けるパックをセットした多本パック
・多本パックの「たて」「よこ」陳列が可能な新デザイン(表・裏を活用)
・使用推奨期限を表示したCS対応
現状と課題、目標
パナソニックアルカリ乾電池の多本パックは、単一から単四形の4品種で標準パックが8品番と個別対応パックが約100品番ある。しかも、こうした市場対応による品番の増加とSCMに基く生産の切り替えが頻発する中で従来のパック生産方式では、 「生産・販売・在庫計画の管理が限界に達する」「製品や材料の在庫が増加する」「品番切り替えロスによる生産性が低下する」「小ロット生産やデザイン変更に伴いコストアップになる」など、「多品種少量生産」のモノづくりの限界に直面していた。
同社では、生産開発リードタイムの大巾な短縮をはじめ製品在庫の削減、SCMの対応具現化、コストダウンを図りつつ、「いつでも、どの品番でも生産できる究極のモノづくり工場」の実現に取り組み、「新印字システム」と「新包装パック」のセット開発に成功した。
予想される効果
・市場対応力の向上=大幅なリードタイムの短縮
・コスト力強化=ものづくり改革によるコストダウン 
・在庫の削減
・市場への直送率向上
・環境対応=フィルム単一素材の採用により、分別なしの破棄が可能。また離罫紙など工場内での廃材や包装材料の削減で、省資源化を推進。
・間接部門の生産性向上=材料の共通化で、材料調達・管理の簡素化や包装設計・デザイン業務などの効率化を図る。
これによって、国内メーカー、中国メーカーに比べてダントツの生産技術・包装技術でモノづくり競争力で差をつけると共に、市場での競争に打ち勝ち、日本式のモノづくりに新しい流れを創出した。

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