大日本印刷(株)、オムロン(株)、山武ビルシステム(株)の3社は、非接触ICカードとバイオメトリクス技術を組み合わせた入退室管理システムを共同開発した。
同システムは、高度なセキュリティを要求される場所への入退室管理に使用するもので、入口に設置されたリーダに非接触ICカードをかざし、同時にカメラで入退室者の顔を撮影し、本人であるか否かの認証を行う。
山武ビルシステムが開発した入退室管理システムに、オムロンが開発した顔認証システム『FaceKey』を組み込んでおり、当システムに使用する各種非接触ICカードの供給を大日本印刷が行う。
昨年9月11日の米国における同時多発テロ以来、バイオメトリクスを利用した本人認証システムへの関心が世界的に高まっている中、3社は、従来のバイオメトリクスを利用したシステムより、効率的でフレキシブルな運用が可能なシステムとして、今回の入退室管理システムを開発した。
顔認識入退室管理システムは、一般に、カメラで入退室者の顔を撮影した後、顔の特徴を表す「テンプレートデータ(特徴点データ)」に変換し、これと、データベース内に格納されているテンプレートデータとを順番に照合していき、該当するものが存在した場合に、ロックを解除する。
これに対し、今回開発したシステムは、あらかじめ非接触ICカード内に、暗号化されたID情報を格納しておき、これをキーにしてデータベースから該当するテンプレートデータを選び出し、1対1の照合を行う。
このため、従来のシステムより効率的な認証が可能。
現在、日本国内では、様々な仕様の非接触ICカードが使われているが、今回のシステムにおいて、非接触ICカード内に格納するID情報は、1KB以下と小容量であるため、多くの非接触ICカードでの対応が可能となる。
施設やビルの通常の出入口については、非接触ICカードのみで入退室管理を行い、特に高度なセキュリティを要求される場所については、非接触ICカードと顔認証の組み合わせによる入退室チェックを行うなど、導入企業が要求するセキュリティレベルに応じた、フレキシブルな対応が可能。
例えば、データセンターにおけるバックアップデータの保管場所や、病院における薬品管理庫など、ごく限られた関係者のみ入室を許可された場所については当システムで対応して、他の場所は非接触ICカードのみで入退室管理を行うといった使い方が可能となる。
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大日本印刷、オムロン、山武ビルシステム/非接触ICカード、バイオメトリクス組合せ入退室管理システム開発
2002年03月07日/未分類
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