IDC Japan／2001年国内CRMソリューション市場規模発表

IT専門調査会社IDCJapan（株）は、2001年における国内CRMソリューションの市場規模を発表した。これによると、ハードウェア、ソフトウェア、ITサービスを含むCRMソリューション市場規模は3 619億円となり、前年を大きく上回る成長となった。今後同市場は年間平均成長率（CAGR）18.3％で成長し、2006年には8 400億円規模に達するとIDC Japanでは予測している。
国内CRMソリューション市場に占める投資の内訳は、パッケージアプリケーションおよびインフラストラクチャソフトウェアを含むソフトウェア関連投資14.7%、ITコンサルティング、インプリメンテーション、サポート、トレーニング、アウトソーシング／管理を含むITサービス関連投資54.5%、そしてハードウェア、ネットワーク機器、通信サービスなどを含むその他の投資30.8%となっている。このうち最も成長が見込まれるのはITサービス関連投資で、2006年までのCAGRは18.9%。
業種別にみると、2001年において最もシェアが大きかったのは金融の1 338億円であり、全投資額の37%を占めている。金融がCRM投資に占める割合は今後も最も多いと考えられるが、2006年まで最も成長すると予測される業種は通信／公益および流通である。
IDC Japanでは両業種における2006年までのCRMソリューション投資はそれぞれCAGR20%前後で推移すると予測している。