NTTデータ／JT子会社ソフトウェア事業部門の経営権を譲受

（株）NTTデータ、日本たばこ産業（株）（以下JT）およびJTの100％子会社である（株）ジェイティソフトサービス（以下JTSS）は、NTTデータがJTSSのソフトウェア事業部門の経営権を譲受することに、合意しました。
今回の経営権譲受は、新しい時代の価値観に対応したITサービスの提供のために、製造業向けシステム構築に必要なリソースとノウハウの獲得による大規模システム構築・提案力強化を目指したNTTデータと、自社グループ向けに培ったノウハウを活用し、情報システム子会社を新たな枠組みの下で自立・成長させたいJTの考えが一致したことによるもの。
今回の合意内容は、2002年8月1日にJTSSがソフトウェア事業部門を分社型分割（新設分割・物的分割）により新会社（社名：株式会社NTTデータウェーブ（予定））を設立し、同日付でその新会社の株式のうち80.1％をNTTデータに、19.9％をJTに株式譲渡するというもの。
なお、JTSSでは、新会社設立の手続きを開始し、新会社設立に伴い、JTSSのソフトウェア事業部門の事業および社員は、NTTデータウェーブに承継される。また、NTTデータからは代表取締役社長を含めた役員および社員を派遣する予定。
8月に設立予定のNTTデータウェーブでは、これまでJTおよびJTグループ向けに構築・提供してきた日本最大級のSCM、グループ経営管理システムを含むERPをはじめとする大規模システム構築ノウハウをすでに保有しており、これらのノウハウとNTTデータがもつ先進ＩＴ技術とのシナジー効果により、製造業向けを中心としたシステム構築において事業拡大を見込んでいる。
なお、NTTデータウェーブでは、2006年度に売上高72億円、営業利益4億円を目指している。
JTおよびJTグループに対しては、NTTデータウェーブが引き続き既存システムの維持・管理を行う。
また、今後のシステムニーズへの対応についても、NTTデータウェーブが中心となり、NTTデータおよびNTTデータグループとともに取り組み従来の企業グループ向け情報システム子会社のリソースにとどまらず、NTTデータの先端技術やリソースを積極的に提供をしていくため、JTおよびJTグループにとっても高品質・高度なシステムの利用が可能となる。
　一方、NTTデータにおいても大規模なSCM・ERP等の重要なノウハウを得ることから、法人向けSIビジネスにおいてこのノウハウを活用し、競争力強化につながる。
新会社概要（予定）
1. 商号 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・ウェーブ
（英文社名：NTT DATA WAVE CORPORATION）
2. 設立 2002年8月1日
3. 所在地 東京都渋谷区恵比寿南1-15-1
4. 資本金 1億円
5. 株主構成 株式会社NTTデータ 80.1％
日本たばこ産業株式会社 19.9％
6. 社員数 約160名
7. 売上目標
2002年度売上目標（※2002年8月～2003年3月）
売上高36億円
営業利益1億円
2006年度売上目標
売上高72億円
営業利益4億円
8. 事業内容
1)情報システムの企画、調査、設計、開発、保守、運用、並びに維持管理の請負及び販売
2)コンピューターソフトウェアの設計、製造、維持管理の請負及び販売
3)情報システムの改善・設計・開発に関する教育・研究とコンサルティング
4)インターネットホームページの企画、制作、管理並びにその請負
5)情報処理サービス及び情報提供サービス 他