三菱商事、日商岩井／鉄鋼製品分野統合に関わる分社化、合弁契約最終合意

三菱商事（株）と日商岩井（株）は、昨年1月、鉄鋼製品分野での統合を検討開始し、事業内容の精査を行った結果、統合の基本条件について合意した。
統合方法は、鉄鋼製品部門を会社分割し、（株）メタルワンに承継する。
総合商社の鉄鋼製品事業の収益性を高めるためには、鉄鋼メーカー及び需要家の双方に向けて、従来以上にコスト、機能、サービスの面で競争力を強化することが求められている。三菱商事は、これを実現するため、間接コストの削減、最適化を指向した流通網の整備・拡大、受発注におけるIT化等一層の業務の効率化とサービス機能の充実が不可欠であると認識している。
一方、日商岩井もこの認識を共有しているのみならず、同社は、鉄鋼製品事業の分野で長年にわたりノウハウを蓄積し、三菱商事とは異なる顧客層を基盤とする商権を確立しており、業界において独自の地位を築いている。
両社は相互に商権を補完できる関係にあることから、事業統合により、国内のみならずグローバル規模での重複拠点の統廃合や間接部門の合理化、規模拡大による効率化というメリットに加え、経営基盤の多様化を図ることを目的としている。