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セイコーエプソン/高性能GPS技術開発

2002年06月16日/未分類

セイコーエプソン(株)は、世界最高水準の高速、高感度測位を実現し、屋内でも単独測位が可能なGPS技術を開発した。新技術をベースに、携帯情報端末やナビゲーションシステムなどへの組み込みを目的とした高感度GPSモジュールおよび応用端末の商品化を図る。
同社が新開発したGPS技術は、これまで取得が困難であったGPS衛星の微弱なGPS電波の取得を可能にすることにより、屋内等での位置情報を検索可能にした位置情報サービスの応用範囲を大きく広げる技術。
従来のGPS測位に対して、屋内やビルの谷間でも測位可能な高感度(-155dBm以上)、 屋外2~3秒、屋内10秒以内という短時間での測位、屋外約1~3m、屋内約5~30mという高精度といった精度を実現している。
近年、携帯電話や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器に位置情報サービスを導入する動きが高まり、位置情報サービスには、GPS技術が広く利用されているが、GPS技術の性質上、ビルの谷間が多い都心や屋内といった場所ではGPS信号の受信が困難で、同社では、位置情報サービスの向上や市場拡大のための大きな課題と捉えていた。
新技術を用いることにより、場所や環境の制約が大きく緩和され、今までにない高度な位置検出サービスが手軽に実現できるようになる。
特に期待される利用分野としては、子供や老人の位置確認などのセキュリティ分野、車両の運行管理やサービスマンの配置管理などの業務分野等があげられ、位置情報サービスの利用者の拡大も期待される。
応用商品展開
1.組み込みGPSモジュール
携帯情報端末やナビゲーションシステムなどへの組み込みを目的とした高感度GPSモジュールを商品化する。このモジュールは、単独測位において、屋内でも位置取得が可能な高感度を有し、幅広い環境での利用を実現。また、ネットワークサーバーとの連携により、さらなる高速化や高精度化等の測位性能を向上させることができる。
2002年秋の量産化を予定しており、各種端末・デジタルカメラ・周辺機器メーカーをターゲットにビジネスを展開する。
また、本製品は、計算部(CPU)を含めたモジュールで提供する他、CPUを除いた形態での提供にも対応するので、顧客には、組み込み先の機器の用途に応じて様々な組み込み方法が可能。
2.第三者位置検索端末
DoPa対応データ通信機能と一体化した、小型・軽量の第三者位置検索端末を開発、位置情報ビジネス分野をターゲットに2002年秋よりOEM製品として量産出荷を開始する。
高感度GPSモジュールと(株)NTTドコモのパケット通信サービスDoPaに対応した通信モジュールを搭載した、マン・ロケーションシステム向けの端末で、車載対応用途への利用も可能。
また、単独測位が可能で、端末の設置場所を選ばず様々な環境で利用できるほか、第三者位置検索指示による位置登録機能や端末側のボタンによる自己位置通知を行うことが可能。
同社は、この端末を位置情報サービスやシステムを販売するシステムインテグレータやセキュリティ関連サービス事業者など幅広い企業をターゲットに展開する予定で、企業が容易にシステム構築できるよう、(株)NTTドコモが運用するDLP(DoCoMo Location Platform)にも対応している。

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