日本電気／高精度の指紋センサを搭載したドアコントロールシステム「FingerThroughII」発売

日本電気（株）は、指に光を直接照射し、指の内部で散乱する光を直接イメージセンサで読み取る指内散乱光直接読取方式の高精度指紋センサを搭載したドアコントロールシステムを「FingerThroughII」(フィンガースルー・ツー)の名称で製品化し、販売を開始した。
主な特長
・読み取りにくい指紋に対応し、利用領域を拡大
指内散乱光直接読取方式の指紋センサの採用により、従来、読み取りが難しかった乾燥指や湿潤指などにも対応している。また、指紋センサの解像度を従来の(300～500dpi)に比べ、800dpiと約2倍に上げることにより、細い指や子供などの隆線ピッチが細かい指紋にも対応し、ビジネスから家庭までの利用が可能。
・特殊保護ガラスにより、屋外使用が可能
センサの表面に特殊保護ガラスを採用することにより、衝撃や静電気、紫外線などの影響を受けず、屋外使用が可能。
・世界最高水準の照合精度により、指紋入力のみでの使用が可能
他人許容率は50万回に1回(登録していない人を受け入れてしまう割合)以下でかつ、本人拒否率が2000回に1回以下と世界最高水準の照合精度を有するNEC独時の指紋照合方式の採用により、指紋入力のみで高いセキュリティを備えた入退室管理が可能。
新商品の販売価格
製品名 標準価格
FingerThroughII(ドアコントロールパネル) 39万8千円
FingerThroughII
　(ドアコントロールソフトウェア) 1～5パネル 10万円
1～10パネル 15万円
1～15パネル 30万円
1～100パネル 50万円
1～255パネル 100万円
1パネル増設用 3万円
出荷：2002年11月1日
従来の企業用途から家庭での利用へ拡大し、2003年度末までに約5 000台の出荷を見込んでいる。