花王(株)は、中国の浙江伝化集団有限公司と、衣料用洗剤や食器用洗剤などを製造・販売する合弁会社、杭州伝化花王有限公司を設立した。合弁会社の資本金は2,500万米ドルで、花王の出資比率は35%の875万米ドル(約10億9千万円)。
合弁先の浙江伝化集団有限公司は、1995年から工業用の繊維関連助剤の生産をスタートさせ、1996年からは子会社の浙州伝化日用品化工有限公司を通じ、「伝化」ブランドによる衣料用洗剤や食器用洗剤などの生活必需品を製造・販売してきた。
主として浙江省、福建省、江蘇省など華東5省といわれる沿海エリアを販売エリアとし、問屋チャネルを通して中小の小売店をカバー。
杭州伝化花王は、中国沿海エリアでは著名ブランドとして知られる既存の「伝化」ブランドを引き継ぎ、将来は花王の技術を導入することにより、逐次中国の消費者に受け入れられる新商品を追加していく予定。
中国では、衣料用洗剤や食器用洗剤などの家庭用品は、今後、生活必需品として売上げの拡大が期待でき、また、花王製品と伝化製品は互いに補完関係にあることから、両社の強みを生かしつつ、市場のカバー率を上げていくことが可能であると判断した。
2002年度の売上高は30億円前後となる見込みで、2005年度にはそれを100億円前後に引き上げていく予定。
花王はすでに1993年に上海花王を設立し、家庭用品のシャンプー、洗顔料、生理用品や衣料用コンパクト洗剤などを製造し、主要都市のスーパーマーケットを中心に積極的な販売活動を進めてきた。シャンプーの「シフォネ」、洗顔料の「ビオレ」、生理用品の「ロリエ」などは、花王を代表するブランドとして、中国の消費者に浸透している。
同社では、ことし6月に、持株会社である花王(中国)投資有限公司を上海に設立し、将来的に大きな成長が見込める中国市場を強化するための体制を整えてきた。合弁会社の杭州伝化花王有限公司は、花王(中国)投資有限公司による初めての投資対象企業となる。
花王はグローバル事業の強化のために、中国市場の開拓をかねてより最重点課題の一つとしてあげてまいりましたが、すでに実績を上げつつある上海花王に、合弁会社の杭州伝化花王が新たに加わることによって、中国の家庭用品事業を加速させ、マーケットシェアの拡大を図れるものと考えている。
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花王/中国・杭州に家庭用品の製造販売合弁会社設立
2002年11月07日/未分類
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