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DHLサプライチェーン/江東区青海に治験薬ロジスティクスハブ開設

2008年09月30日/3PL・物流企業

DHLサプライチェーンは9月29日、東京都江東区青海に治験薬ロジスティクスハブを開設した。今回の拠点開設は、2007年3月から日本での3PLプロバイダーとして初めて立ち上げた治験薬事業の好調な伸びを受け、同年7月に品川区八潮に開設した施設に続いて2拠点目で施設面積は、八潮と比較して約20倍の2760㎡。

同社では、この物流ハブで製薬企業に倉庫管理と輸送など治験薬のサプライチェーンソリューションを提供し、貨物追跡機能の合理化、高品質の業務管理、製薬業界の医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(GCPに基づく基準・手順)に厳格に沿った業務工程の効率的に行う。

また、二つの温度帯(2~8℃、1~30℃)で治験薬を管理し、温度許容度を厳守しているほか、セキュリティシステムやバックアップ電源などの管理を行うとともに、これまで八潮のハブになかった治験薬の割付作業用のスペースを設けている。

一方、治験薬ビジネスに新しく温度管理パッケージも導入し、IATA(国際航空運送協会)に準拠した、医薬品の温度管理された安全な輸送のための組み立て式パッケージで、内部の治験薬を常温、低温、冷凍状態で最長120時間にわたって安全に運搬できる。

このパッケージを使用することで、治験薬の温度がハブの倉庫から治療医師のもとに届くまで常に一定に保たれるため、保冷、冷蔵、冷凍用のトラックを新たに利用する必要がなくなるとともに、治験薬を他の貨物と同じ車輌で輸送できるとともに、専任の担当者を8名に増員している。

ことし4月から、製薬企業から医療機関への治験薬の交付に第三者の介入が認められるようになり、治験薬ロジスティクスのアウトソースへの要望がさらに高まることが予想され、同社では、イギリスを中心に治験薬ビジネスの実績を重ね、日本でのサービス展開により、製薬企業は治験薬倉庫のスペース確保、治験モニターから医師までの輸送など、これまで内部でおこなっていた作業を日本でもアウトソースできるようになった。

これまで世界で培ってきた製薬業界についての専門知識、グローバルな流通ネットワーク、通関業務の専門知識に日本市場を熟知した物流ノウハウとIT ソリューションを組み合わせ、日本における製薬企業の治験ビジネスの効率化とコスト削減を可能にする。

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