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トーハン/ASP方式による新学校図書館ネットワークシステム「e-slip」開発

2002年11月10日/未分類

(株)トーハンは、会員制学校図書館ネットワークシステム「e-slip」(electronic – school library internet partner イー・スリップ)を開発し、11月1日より販売を開始した。
これにより学校間ネットワークの蔵書データベース共有化による相互検索、書誌検索から発注、管理業務と学校図書館の一連の作業を簡便に行うことができ、また学校図書館ネットワークに書店をリンクさせた事で受発注業務のシステム化が実現できる。
トーハンでは、平成8年に学校図書館管理システム「探検隊」を開発し、貸出・返却、蔵書の検索、利用者登録等のカウンター業務や、予算管理、蔵書点検、統計資料の作成といった管理業務ソフトを提供しており、今回の「e-slip」の開発により学校図書館業務を総合的にサポートする体制を整えた。
学校図書館は、本年度より新学習指導要領に則った「総合的な学習」の時間がスタートしたことから、児童・生徒の主体的な学習活動を支え、多様な要求に応える学習情報センターとしての役割が期待されている。
また、平成13年度より蔵書の共同利用を目的とした文部科学省の「学校図書館資源共有型モデル地域事業」がスタートし、「蔵書情報のデータベース化」と「相互検索に必要なネットワーク整備」が進められ、「e-slip」は、こうした学校図書館を取り巻く環境の変化と新たな書店ニーズに応えて開発したもの。
「e-slip」の主な機能
・新刊・既刊を含む100万点の書誌データベースから、読者対象別(小学校・中学校・高校以上)検索や、検索項目を複合した多角的検索が可能であり、検索結果から選定リストが作成される。トーハンの新刊登録情報を即活用することで、従来のCD-ROM検索によるタイムラグを解消し、リアルタイムで検索ができる。
・選定リストに基づく選定会議の結果を「e-slip」で直接書店に発注できる。発注機能は既存の学校図書館システムにはない新機能。
・書店からの納品時には、書誌データが自動的に共有蔵書データベースに登録され、現場業務が簡便化される。
・全国・県内・市区町村内及び市区町村内のグループ間といった各レベルで、共有蔵書データベースから加盟する各学校図書館の蔵書が検索できる。またこれにより各自治体で進めている学校間の蔵書貸借(図書の移動)が可能になる。
・業界初の学校図書館特化型ホームページとして、画像付き新刊情報をはじめとする多彩な書籍情報や学校図書館業務に関係する様々なイベント情報が提供される。
新システムはトーハンがサーバを運用管理するASP方式であり、ネットワーク化を推進する学校あるいは自治体にとっては、独自のシステム開発、運用、メンテナンスの必要が無く、コストが大幅に削減される。
また、書誌検索から発注、管理業務の一連の作業を行える事から、ネットワーク以外でも単独の学校図書館システムとして利用できる。
なお、「探検隊」の導入校では、蔵書の電算情報を共有蔵書データベースに一括登録が可能であることから、「e-slip」の導入が容易となる。
書店向けの機能
・学校図書館からの受注及びトーハンへの発注はネットワークを通じ「e-slip」のホームページ上で行うことができ、その受発注管理(発注から納品までの状況照会が可能)や入荷管理、納品処理(納品時学校図書館別に納品書・請求書を印刷)まで一連の作業は書店の負担なしに自動処理される。
・学校図書館に対しトーハンの書誌データベースを活用して、新刊から売れ筋までを網羅した最適な選書情報の提供・提案が可能なことから、これらを材料に学校図書館からの受注獲得に効果的なアプローチが可能となる。
・さらに、オプションで図書装備材料(基本カード、背ラベル、蔵書台帳)等がトーハンから提供され、書店にとって学校図書館に対する営業活動が強化される。
システムの利用料は学校が1校につき年額5万円(別途 初期導入費2万円)、書店は年額6万円(別途 初期導入費5万円)。
トーハンでは、教育委員会が個別に運用・管理する従来型のシステムよりも低コストで、なおかつ学校図書館現場の要望が高い受発注機能を擁する業界初の総合システムとして導入促進を図り、今後2年で、市区町村委員会単位で100エリア、1,600校の学校図書館、550軒の書店への導入を目標としている。

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