大日本印刷、十条電子／スティックタイプの超小型ICカードリーダライタ開発

大日本印刷(株)（以下：DNP）と十条電子(株)は、スティックタイプの超小型ICカードリーダライタを開発した。同リーダライタは、携帯電話に使われるGSM／3GPP規格のUIMサイズICカード（サイズ：15×25×0.8ミリ）を内部に格納し、パソコンのUSBポートに接続して使用する。
現在、情報セキュリティへの関心の高まりから、PCの起動制御やネットワークへのアクセス制御、ファイルの暗号化などに、PKI（Public Key Infrastructure）技術を使ったネットワークセキュリティを取り入れる企業が増えている。
PKIで使用する電子証明書をハードディスクに保存すると、電子証明書が不正に持ち出されたり、使用するパソコンが限定されるなどの問題があるため、近年、社員証と一体化したICカードに個人情報や電子証明書を格納するケースが増えている。
ICカードの利用時には、ICカード用リーダライタが必要だが、モバイル環境において既存のリーダライタは、パソコン本体とは別に持ち運ぶ必要があること、利用の都度ケーブルで接続する必要があることなどから、使い勝手の悪かったが、同リーダライタは、外出先などでも手軽にICカードを利用できるように開発したもの。
特長
・小型で持ち運びが便利／使いやすい
設置スペースを必要としないため、オフィスでの利用時に場所を取らない。モバイル環境においては、ストラップで首から提げられるほど小型・軽量で、持ち運びに便利（サイズ：58×17×8.5ミリ　重さ：約9グラム）。また、ケーブルが必要なく、USBポートに接続するだけで認識するため、大変使いやすいものとなっています。USBポートが2個並列のパソコンを使用し、隣のUSBポートに別の機器を接続する場合も邪魔にならない。
・安価
現在販売されている一般的なICカード用リーダライタ（単価：4 000円～8 000円）の半額程度を予定している。
・USBインターフェースで接続するためほとんどのパソコンで使用可能
リーダライタの販売は、DNP、十条電子の2社で行う。