川崎重工業／最大５００ｋｇ可搬のカワサキロボット「Ｍシリーズ」を新発売

川崎重工業(株)は、最大可搬質量５００ｋｇの重可搬ロボット「Ｍシリーズ」を新発売した。
今回新発売するのは、５００ｋｇ可搬のＭＸ５００Ｎをはじめ、アーム延長ユニットの追加によりリーチを長くした４２０ｋｇ可搬のＭＸ４２０Ｌ、３５０ｋｇ可搬のＭＸ３５０Ｌの３機種。
Ｍシリーズは、ＪＴ３（腕上下軸）に新型のリンク機構（特許出願中）を採用し、カウンタウェイトのないコンパクトな腰まわりを実現し、６軸すべてに同じモータを採用することによって、部品の共通化とともに、大きな手首トルクを実現している。
Ｍシリーズは、最近ニーズが高まってきている、自動車産業分野における工程間のボディ搬送や大型治具のハンドリング、一般産業分野における大型鋳造品や建材、大型家電製品のハンドリングなど、ロボットによる大型・重量物搬送の様々な工程に適用できる。
主な特長
１） コンパクトな腰まわり
ＪＴ３に新型リンク機構を採用して、コンパクトな腰まわりを実現。干渉範囲が少なくなり、適用性を大きく広げる。
２） 大きな手首トルク
大きな手首トルクを実現したことによって、手首フランジ面からワーク重心までのオフセット距離を大きく取ることができ、偏心ワークなどへの適用に有効性を発揮。
３） 充実の安心設計
衝突検知機能、高剛性アームには振動抑制制御機能を持たせ、大きなワークをスムーズにハンドリングし、基軸にはメカストッパ、リミットスイッチをオプションで用意している。
４） 豊富なバリエーション
最大リーチ２，５４０ｍｍのＭＸ５００Ｎ（最大可搬質量５００ｋｇ）を基本形とし、アーム延長ユニットによりプラス２５０ｍｍのロングアームを装備したＭＸ４２０Ｌ（同４２０ｋｇ）、プラス５００ｍｍのロングアームを装備したＭＸ３５０Ｌ（同３５０ｋｇ）の３機種をラインナップしている。