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富士通/FRAMを搭載した大容量・高速ICタグ用LSI新発売

2003年03月02日/未分類

富士通(株)は、各種商品の流通過程における徹底した品質管理システムなどへの応用を目的に、バーコードシステムに比べて約100倍、EEPROM搭載のICタグに比べて約30倍もの情報を高速に読み書きできるFRAMを搭載した、大容量・高速のICタグ(RFID )用LSI「MB89R116」を開発し、2月27日より販売を開始した。
ICタグは、温度管理が必要な商品に本製品を内蔵したICタグを貼り付け、流通過程の温度を随時記録することにより、規定内に保たれなかった不良品などを小売店で早期に検出できるため、徹底した品質管理が行える。
このように本製品を物流管理に用いることで、食料品、書籍、航空手荷物、宅配便、アパレル用品、家電製品など、あらゆる分野において、品質の高い商品や付加価値の高いサービスの提供を可能にする。
なお本製品は、業界で最も普及している非接触ICタグの国際標準ISO/IEC15693に準拠している。
製品の特長
・大容量データの読み書きが可能
EEPROM搭載ICタグは、一般的に64文字から256文字(半角英数字)のデータの読み書きが可能であるのに対し、FRAMを搭載した本製品は、約2000文字ものデータの読み書きが可能。
このため、流通過程における様々なデータを追記でき、徹底した品質管理システムへの応用が可能。
・高速なデータの読み書きが可能
本製品は、EEPROMの約50倍もの高速処理が可能なFRAMを搭載したことにより、EEPROM搭載ICタグの約2倍の速さでタグの処理を行える。
これにより大容量ICタグのボトルネックである、リーダライタとICタグの間の通信時間を短縮。
・大容量ながら小型、低コストを実現
低電圧動作のFRAMを搭載したことにより回路規模が縮小され、大容量ながら、小型で低コストのICタグ用LSIを実現。
これにより、コスト面での敷居が低くなり、大量の商品にICタグを付けることができる。
サンプル出荷時期:平成15年2月27日
サンプル価格:80円
販売目標:500万個/月
「MB89R116」の主な仕様
・ISO/IEC15693国際標準準拠
・FRAM : 2キロバイト
・内部メモリアクセス時間 : 75マイクロ秒/ブロック
・通信速度 : 26.5Kbps
・通信距離 : 50cm (参考値です。アンテナ形状やリーダライタの性能により異なります。)
・データ保持能力 : 10年以上
・動作周波数 : 13.56MHz
・データ書き換え回数 : 100億回以上

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